【失敗しない台湾オフィス選び】絶対におさえたい注意点5つ

こんにちは、applemint 代表の佐藤です😎

applemint では今年不動産の契約が切れるのに伴い、オフィスの引越しを準備しています。オフィスを引っ越しする際、当然ですがまずは物件を探さなければいけません。

僕らは6月の中旬から台北のオフィスを見て周り、もうかれこれ3週間が経ちますが、未だに次のオフィスが決まっていません。その理由は色々あります。

今日のこのブログではこれから台北、或いは台湾でオフィスを探す方に対して、オフィスを探す際に絶対に注意しておきたいポイントをい5つご紹介します。

なお、資本が割とあり家賃もそこそこ払えるような企業の方は、築年数が比較的新しい綺麗なオフィスに入れば問題ないと思いますので、そんな方はここでブログを読むのをストップしても構いません😎

その1. 591 の家賃が税抜か税込か確認する

台湾ではオフィスに限らずマンションやアパートを探す際、多くの人は 591 というサイトを参考にします。通常はこの 591 で、様々な条件をフィルターにかけ物件を探します。

この時に、注意したいのが 591 で表示されているオフィスの家賃が、「税込」なのか或いは「税抜き」なのかという事です

税抜き価格の物件を選ぶと、オフィスを借りる場合実際に払う家賃は 591 で表示されている家賃よりも大体 10% 高くなります。

台湾ではオフィスの不動産を持つオーナーはオフィスを貸した場合、貸した金額に対して、10%の税金と、2.11%の「二代健保補充保費」という費用を払う必要があります。

このブログでは僕たちが実際に経験した事例をご紹介します。まず、以下の物件をご覧ください:

家賃の金額は 77,343台湾ドルと表示されています。僕らは当初は77,343台湾ドルの家賃に対して、管理費を入れて最大で 85,000 台湾ドルの出費を想定していました。

しかし仲介業者と連絡を取ると、実際に僕らが払わなければいけない家賃は 77,343 ÷ 0.8789 の 88,000台湾ドルで、これに 6,800台湾ドルの管理費が追加され、合計で 94,800台湾ドルだとわかりました。

591 ではこのように税抜の家賃を表示して、家賃を安く見せようとする不動産や大家さんが多くいます。ご注意ください。

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弁護士に確認した所、このような家賃の表示の仕方は合法との事です。ただし、契約前に税抜きである事を言わなければ違法だそうです。

その2. 古いビルはなるべく避ける

オフィスを借りる際、古いビルは誰しも避けたいと思います。しかしながら予算の関係で古いビルを借りるしかないという人もいます。

ただし、オフィスが古すぎると、内装工事をする際に元々の窓や壁を補修する費用が追加で発生する可能性があります。

従って、台湾では築年数が40年を超えるようなビルは安くても避けるといいでしょう。なぜならその分内装費がとんでもなくかかるためです。例えば以下をご覧ください:

一見なんの問題もないように見えますが、内装業者さんいわく、窓がガタガタで窓を付け替えないといけないと指摘されました。窓を付け替えた場合の内装費用は、大家さんと交渉できますが、通常は借りる側が負担します。

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大家さんは「沒有問題。可以使用」と言って、欠陥を認めないでしょう。

くれぐれも古いオフィスビルにはご注意ください。

その3. お金を払ってでも内装業者さんの同行をお願いする

台湾でオフィスと契約をする場合は、お金を払ってでも内装業者さんの同行をお願いする事をお勧めします。同行は会社によって費用が違いますが、大体3,000 – 5,000NTDで大丈夫だと思います。

素人が見て問題がないと思った物件でも、内装業者さんが見ると穴だらけという物件はたくさんあります。例えば以下ご覧ください:

壁がカビてるのはもちろん問題ですが、本当の問題は天井です。少し斜めになってますよね?

内装業者さんが見た結果、この物件は違法に増築した疑いが強いということがわかりました。台湾にはこのような最上階を違法に増築した物件がたくさんあります。

違法に増築したオフィスを借りた場合、通常責任は大家さんにあります。借りる側は特に何か罰金を支払う必要はありません。しかし、市政府に見つかると、違法に増築したスペースの使用を禁止される事があります。

もしも契約前に違法建築の存在に気づき、契約書に「特定のスペースが使えなくなった場合は、使えなくなった分のスペースを家賃から引く」と書けば問題ありません。

しかし違法建築を違法建築と認識出来ずに契約を進め、契約書に上記の文言を付け加えないと、いざ特定のスペースが使えなくなった場合、使えないスペースの家賃も払う事になります。

その4. 契約書は必ず弁護士に見てもらう

当たり前すぎるかもしれませんが、オフィスの契約書は必ず弁護士に確認してもらった方がいいです。

applemint では顧問弁護士をつけ、年間契約をしているのでいつでも弁護士に相談出来ますが、そうでない人は5,000〜10,000台湾ドルを払えば契約書を確認してもらえると思います。

後で数万台湾ドル損するぐらいなら安いもんです。この費用をケチると後々かなり面倒な事になる可能性があります。

僕らは今回あるオフィスと契約をしようとした際、某不動産会社は仮契約書に法律上不要な敷金や手数料を明記していました。弁護士にチェックをしてもらったお陰で気付けましたが、危うくスルーする所でした。後日、削除を要求したら向こうはあっけなく承諾しました😅

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このように少しでもぼったくろうとする不動産会社は結構います。

ウェブマーケティングでも自称中級者がコンサル費用をケチって、後戻りが出来ないほど事態を悪化させるケースを僕は幾つも見てきました。特に20代の若い方がケチる傾向があります。恐らく、ネットで何でも情報が手に入ると思っているのだと思います。

もしも知識が十分ではないプロジェクトを始める場合、僕は専門家にレビューをお願いした方がいいと思います。

僕らは台北でオフィスを探すのに、内装業者に費用を払ってオフィスを下見してもらい、弁護士に費用を払って契約書のレビューをお願いしました。お陰で様々なリスクを除外する事が出来ました。

その5. 消防設備とエアコンの確認

最後に、オフィスを見る際の注意点として、消防設備とエアコンについてお話しします。

台湾では2020年に某有名カラオケ店で火事があり、その際カラオケ店の消防設備が不十分だった事もあり多数の犠牲者が出ました。この事件をきっかけに台湾では消防設備に対してのチェックが厳しくなったと聞きました。

しかしながら、消防設備をつけなくても市政府がチェックに来なければ問題はないため、大家さんの中には消防設備をきちんとつけようとしない人もいます。

消防設備がないまま契約をして、その後つける必要が出たら、オフィスを借りる側が負担するケースはあります。必ず確認しましょう。

また、台湾ではオフィスを借りる際、エアコンの設置は大家が負担し、エアコンが壊れたら借りる側が修理費を負担するケースが多いです。そのため、オフィスを借りる前に注意したいのが、入居前に大家さんがエアコンを清掃してくれるか否かです。

台湾ではオフィスのエアコンが壊れる事は日常茶飯事で、その原因の1つが清掃不足と言われています。大家さんがエアコンを清掃せずに入居後エアコンが壊れたら、修理費を負担するのは自分達です。

僕らが契約を考えたあるオフィスでは、僕らが不動産会社にエアコンの清掃をお願いした所、不動産会社から、「まだ全然使えるよ!沒問題!」と言われ、清掃の話を逸らされました。

オマケ:電気の最大出力の確認

5つと書いておきながらもう一つ思い出したので、共有します。台湾でオフィスを借りる際、そのオフィス空間で使える最大電力を調べてください。例えば僕らの現在のオフィスでは最大で40アンペアしか電力を使えないのですが、その結果、電子レンジと電気ケトルを同時に使うとブレーカーが落ちます😂

もしも6人-12人ぐらいの従業員を想定している場合は、最低でも80アンペアは欲しいです。

僕らが今回下見した物件の一つに70坪のオフィスがありました。しかし最大電力を調べると50アンペアしかなく、広大なスペースに対してあまりにも供給電力が少ないことがわかりました。

70坪だと多分 20人ぐらいはそのスペースで働けますが、50アンペアだと20人がパソコンを同時につけた瞬間ブレーカーが落ちます😂 結構重要な要素なので覚えておくといいです。

以上 applemint 代表佐藤からでした!