【やっぱりニッチなターゲティングが正解と思った】久々の成功事例 in 台湾

※有料記事を特別に公開しています。この記事を読んで applemint lab に興味を持った方はこの機会に是非 applemint lab に入って台湾のビジネス情報をゲットしながら面白いことをしましょう!😃

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こんにちは、applemint lab 代表の佐藤です😎

不器用な僕は嘘をつくのが苦手で、台湾に進出した日系の顧客に必殺技や変化球を提案せずに、地味な提案ばかりをして却下されるという話は度々ブログで書いてます😂

よくお客さんに「成功事例は?」って聞かれるんですけど、台湾進出の成功事例って本当に一握りで、大抵は色んな努力が積み重なって成功に繋がっています。何か一つの事をすれば成功するなんて事はありません。急に必殺技を出してバズるなんて事は滅多にないんです。

しかし台湾に進出した人はいきなり必殺技を繰り出したいわけです。ここでいう必殺技とはインフルエンサーや Youtuber を起用して1日でバズるような施策を指します。

一方の僕がよく提案する地味な施策は「コンテンツ」です。コンテンツの制作は金も時間もかかる割に短期的な結果が出ないもんですから、先日も販売に悩む某企業にコンテンツを提案したら却下されました😂

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applemint が生き残ってきたのはまさしくコンテンツのおかげなんですけどね…

今日もまたコンテンツの素晴らしさを話したいかと言うとそうではありません!ご安心ください 👏👏

今日みなさんにご紹介したいのは必殺技のお話です!僕らがある事をしたら結構ヒットしました、というお話です。年に数回あるかないかの必殺技のお話をするので台湾のデジタルマーケティングに興味がある方は是非ご覧ください!

なんだかんだいってまずはターゲティング

僕らは現在空気清浄機を販売している企業さんのお手伝いをしています。この企業さんは結構有名な会社なのですが、人気商品は空気洗浄機ではなく他のカテゴリーの家電です。

なので、この企業が空気清浄機を売っていると言うと、「え、〇〇が空気清浄機売ってたの?」みたいな反応が来ます。例えるなら、Nike が実はコンピューター売ってたみたいな感じです😂

自分達が人気の商品とは違うカテゴリーの商品を宣伝する場合、多くの企業は「うちの〇〇機能は他よりすごいよ!」とアピールします。要するに機能で優っている!アピールする場合が多いという事です。その気持ちはよくわかります。僕らもやっちゃいます😂

また人々がよくクリックする広告は基本的に機能を訴求した広告で、ブランドイメージやストーリーを語った抽象的なデジタル広告はほとんどクリックされない傾向があります。

leo

そもそも広告は消費者にとっては邪魔なもの(苦笑)

「あれ、ブランドの信念や思いを伝えるためにコンテンツが大事って佐藤さん言ってなかった?」と思った方!コンテンツは大事ですが、僕はコンテンツを発信するなら広告という手段ではなく、人々を邪魔しない形で発信する事をお勧めします。

話を戻します。機能を訴求するのは問題ありませんが、問題なのはまず誰に対しての良い機能なのか明確に定義をする必要がある事です。ターゲティングってやつです。空気清浄機の場合だとターゲットは主に以下の4種類の人かなと思いました:

  1. アレルギーを持っている人 (空気に敏感な人)
  2. 子どもにいい空気を吸わせたいと思っている親御さん
  3. コロナウイルス対策として空気をきれいにしたいと考えている企業 (塾やセミナーを開く会社)
  4. オフィスの空気をきれいにして生産性を上げたい企業(僕ら)

お客さんと相談した結果、今回僕らはまず子どもを持っている親御さんをターゲットにし、彼らに合うような広告や広告文を作りました。

広告を〇〇に変えたら大当たり

これが大当たり….しませんでした。まーそんなもんです😛

デジタル広告をする難しさは、広告代理店の立場が圧倒的に弱い事です。

僕らが「〇〇なコミュニケーションをします!」と言ったり、「〇〇をターゲティングします!」と言っても、顧客が納得しなければ変更されます。お金を出しているのはお客さんなので基本的には向こうの指示に従います。

例えば今回も広告文をお客さんにチェックしてもらった結果、広告文の中に追加で「〇〇認証取得」を入れてくださいと言われ変更しました… なんとなく想像つくと思いますが、効果は今ひとつでした🙃

leo

僕らは説得力をつけるために、圧倒的な実績をつけて信頼される会社になりたいと思っています。

ではこの現状に対して何をしたか?僕らは、ターゲットを変え、そのターゲットに合わせて広告を変えました。くれぐれも逆はダメです。かっこいい広告を作ったからそれに合わせてターゲットを変えていい効果を得られてもそれはまぐれです。

ではどのようにターゲットを変えたか?

成功の鍵はやっぱりインプット

僕らは空気をきれいにする必要がある人は誰かを色々考えた結果、「ペットを持つ人 (猫を飼っている人)」にたどり着きました。僕は家で猫を飼ってますが、猫がうんちをした後はとんでもなく臭いです。

leo

applemint のオフィスでは実際にこの顧客の空気清浄機を使用しているのですが、うちの猫のうんこの臭いがあまりに臭いので、数日借りて試してみようかなーと思ったほどです😂

では僕らはどうやって「ペットを持つ人 (猫を飼っている人)」というターゲットにたどり着いたか?結構偶然です😅 僕が猫を飼っていたのも大きかったです。

ちなみに僕は個人的にこのターゲティングに自信がありました。それはつい先日台湾のペット市場を調べ、コロナウイルスの影響と出生率の低さから台湾ではペットを飼う人が右肩上がりだったのを知っていたからです。

しかも幸いな事に、他社メーカーは猫を全面に押し出したような広告はしていませんでした。その結果、この広告はかなり当たりました。

ここでみなさんにお伝えしたいのは、今回「猫を飼っている人訴求」が当たったけれども、この成功の再現性は高くないという事です。なぜなら台湾が特殊だからです。

台湾で猫を飼う人が多くなっている背景には低い給与や出生率の低下、コロナなど様々な要素が複雑に絡んでます。アメリカで同じバナーをしても当たるとは思いません。

しかし、今回のバナーが勝てると思った背景には僕のインプットがありました。僕が予め猫やペットのリサーチをしていたことは大きかったと思います。

こういう事があるから僕は台湾にある日系の広告代理店の誰よりもインプットしてます。また、僕は applemint lab の有料記事を社員に公開し、うちのスタッフは僕からインプットをしています。社員のコミュニケーション能力を鍛えるため、特別なワークショップも毎月行なっています。

みなさんは来るべき時に備えてインプットはしていますか?

以上 applemint 代表佐藤からでした!