うちのスタッフにコミュニケーションの課題をさせた結果

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日のブログは人事担当者や社内トレーニングを考えている方向けに、 applemint でコミュニケーションのトレーニングをした結果、爆死しましたというお話をします😅

applemint はクリエイティブでデジタルに強い会社を目指しています。そのために毎月一回コミュニケーションのトレーニングをして創造性を鍛えようとしています。「コミュニケーションのトレーニング」と聞くと抽象的で難しく聞こえますが、そんな事はありません。

では何をするかと言うと、以前『applemint 代表佐藤の月間インプット (2022年1月後編) 押しつけがましいコミュニケーションと破滅の法則』で書いた武蔵野美術大学の課題を行っています。

その内容ですがまずはうちのスタッフに周りにある物なんでもいいのでそれを題材にしてもらいます。次にその物の用途や使い方、みんなが常識だと思っている性質を定義してもらいます。

次にその物が持つ用途や性質を裏切る形で伝えるという課題です。例えば以下の写真をご覧ください。

雑誌 AXIS より

以下の写真では「マグネット」を題材にし、1枚目の写真では「専」という字の一部分にマグネットをつけ、2枚目の写真ではその一部分が引っ張られています。これは本来あり得ませんが、見事にマグネットの性質を伝えています。

また、ポイントはフォトショップやパソコンなどの技術を一切使ってない点です。要するにコミュニケーションの能力さえ高ければ誰でもできるという事です。僕らはこのトレーニングを通して、コミュニケーション能力を高めたいと思っています。

このトレーニングに慣れると消費者とのコミュニケーションがより強化されます。例えば歯ブラシの宣伝をする事になったとします。歯ブラシの用途は「磨く」事です。このトレーニングに慣れれば、色んな「磨く」を表現できるようになります。

紹介はこれぐらいにして applemint のスタッフがどういう結果になったか見ましょう😃

機能の表現が少しずれてしまったスタッフ

公開処刑みたいになってスタッフには申し訳ないですが、皆さんのためにちょっとだけ公開させてください😭

まずは以下をご覧ください。

うちの某スタッフは保温瓶の機能を「温める」と定義し、2枚目の写真では「温かい」上皇様の愛が保温瓶から飛び出すという表現をしました。言われてみればー「あーなるほど」となりますが、この課題で重要なのは2枚目の写真を一目見て「なるほど」とわかる事です。

保温瓶をテーマにするのであれば、僕たちの常識を裏切る形で「温める」を表現する必要があります。今回は説明されてやっとわかったのでもう少し努力が必要です。次回作に期待です!

アート作品になってしまったスタッフ

次はアート作品としては面白いけど、コミュニケーションが少し複雑になってしまったスタッフの作品をご紹介します。

うちのスタッフは「絵画のフレーム」を題材にしました。絵のフレームの用途は絵を飾る事です。彼女が2枚目に選んだ絵はフレームの中に今まで彼女が行ったコンサートや飛行機のチケットを入れている写真です。要するに彼女は「記憶」を飾っているのです。

絵のフレームの使い方に対する新たな提案としては素晴らしいのですが、今回の課題は選んだ題材の用途をそのまま生かし、常識を裏切る形で表現する事です。

彼女は残念ながら課題への理解が少し足りてませんでしたが、僕は今回みんなに説明をしたので、次回の作品に期待です!

僕の作品

さっきから色々偉そうに言っているけど僕はどうなんだって思いますよね?僕の作品も下に貼ります。

僕は歯ブラシを題材にし、歯ブラシの機能を「磨く」と定義しました。続いて、2枚目で紙を「磨く」と表現する事にしました。もっと意外な表現方法もあったと思いますが、なんとなく2枚目を見て意図は伝わったと思います。

ちなみに今回の課題で僕は1枚目と2枚目で容易に比較ができるように注意を払いました。こうすることで、1枚目と2枚目が同じ条件で同じ機能を異なる形で表現したとわかったと思います。

今回スタッフの多くは1枚目と2枚目で全く異なるアングルや背景を使いました。これによって比較が難しくなり、「機能」を伝えづらくなりました。

今回の発表会でみんなやり方は再認識したと思うので次回はスタッフがどんな題材をテーマにし、どんな比較をするか楽しみにします。そして皆さんにはその変化をお見せしたいと思います!

皆さんもこういう遊び心のあるトレーニングを色々してみて、ダメだったら止めてスタッフの反応が良かったら続けてみてはいかがでしょうか?