【台湾で感じる日本の強み】パッケージを含めた体験の設計

こんにちは applemint 代表の佐藤です😎

今日は台湾の方向けに日本人が台湾に観光で来たらこういう所気をつけたいよねーというお話をしたいと思います。だったら中国語で書けって話ですよね。すみません…😬

leo

このブログは書いたらすぐに中国語に翻訳します!

この話をしようと思ったきっかけは先週の台湾の連休中に訪れた大稻埕で感じた違和感です。大稻埕と言えば、日本人が台北で行く観光地のトップ3には入る場所です。(1位:九份、2位:大稻埕ぐらいでは?)

それにも関わらず大稻埕はちょっと日本人が来る準備ができてないなーと思いました。というか振り返ると過去10年間ぐらいコロナ前からずっと出来てない気がします。

今回は完全に僕の視点で大稻埕のお店がどういう準備をすればいいかお話します。日本のお店は結構大丈夫だと思っています。なぜなら出来ているからです。では日本のお店と大稻埕のお店で何が違うのかお話をしていきます。

日本人観光客は意外と文字が読める

結論から言います。大稻埕のお店の8割ぐらいはパッケージがしょぼすぎだと思います。台湾の連休中に日本に帰る時のためにお土産を買いに大稻埕に行きましたが、どこで買うかものすごく迷いました。

大稻埕にあるお店で売っているものはみなほぼ同じです。大稻埕ではピーナッツやその他ナッツ、中藥、ドライフルーツが主に売られています。価格もほぼ同じです。どのお店の方が美味しいとか特にないと個人的に思ってます。

そんな時、人(観光客)はどこで買うでしょうか?十中八九パッケージがオシャレなお店です。

みなさんは東南アジアや南米とかに行った友人がお土産で怪しそうなパッケージの物を買ってきて、それを自分にくれた経験はありませんか?僕はあります。勇気を出して食べてみますが、もらった方はそんなに嬉しくないですよね?🙃

大稻埕のお店の8-9割は昔からあるようなお店で、残念ながらそういったお店のパッケージは全然いけてません(以下参考)

面白いのが、パッケージは全然いけてないのに、パッケージにわざわざ日本語が書かれていたりする事です。つまり日本人(観光客)の事を意識しているということです。

leo

意識しているんだったらパッケージのデザイン良くしましょうよ…

でも日本人は割と何が書いてあるか読めます。というか読めなくても欲しいものは事前に調べますし、ガイドブックやネットに書いてあります。なんなら今時アプリを使って写真を撮れば、読めない文字はありません。

悪い言い方をすると、パッケージに日本語を足すのは無駄なコストだと思っています。それよりもパッケージのビジュアルをもう少し「良く」した方がいいと思いました。

この「良い」パッケージとはお店がターゲットにしたい人向けのパッケージです。例えば観光が復活すれば、大稻埕に行く日本人はほぼ女性だと思います。だから僕は個人的に女性向けのパッケージがいいと思います(以下参考)

いけてるパッケージは確実に売上に影響すると思ってます

日本人観光客じゃなくてもいいデザインのパッケージが好きなのは台湾人も同じ

こちらは無印っぽいシンプルで良いパッケージ

日本って感動するぐらいパッケージが凝っています。それでいて日本のパッケージは開けやすい。恐ろしいクオリティです。海外に出ると日本の強みってこういうパッケージやディテールなんじゃないかなって思います。

例えば日本産のサランラップ「クレラップ」は最高です。台湾さんのサランラップは安いんですが、使っている最中に芯が外れたり、ラップが途中で切れて粘着を解くのに時間がかかるのでどんなに高くても僕は絶対クレラップを買います。

ちなみに僕は台湾の家で僕のクライアントでもある日本のウォーターサーバーを使っているのですが、最初に水が届いた時は感心しました。その水は富士山の水を日本から直送しているのですが、驚いたのは箱です。

ガムテープを剥がしやすいようにわざわざ加工がされてあるんです。

上の星の部分に指を突っ込んで、そのまま上に持ち上げればガムテープが剥がせるようになっています。これは驚いたと同時に、やっぱり日本はすごいなーと思ったところです。

そろそろまとめると、このブログで伝えたいのはパッケージをきれいにすれば売れるよーという表面的な話ではなく、パッケージは購入体験の一部という話です。特にお土産品はそうです。

お土産品の購入体験とは友人に渡すまでが購入体験だと思っています。自分で食べる分には汚いパッケージでもいいかもしれませんが、友人に渡すとなったらそうはいきません。友人に上げるならお土産を上げた瞬間に、友人に喜んで欲しいですよね?

大稻埕の多くのお店は残念ながらそこまで考えられてないかなーって思います。この理由は想像力とかデザインセンスとかそんな話ではなく、単純に経験値の差だと僕は思っています。

大稻埕のお店の人はそもそも日本に行ってお土産を買った事がないと思っています。日本でお土産を買っていたら、絶対にあんなパッケージになってないと思います。なぜなら日本のお土産品はパッケージのレベルが高すぎるからです。

あのレベルに触れて、自分のパッケージを改善しようと思わない人はいないでしょう。

僕はよく口癖で人の想像力は自分の知識や経験を超えないと言っています。自分が知らない事は想像しようがないんです。大稻埕の人に足りないのは知識と経験であり、デザインセンスではありません。

改めて新しい知識や新しい考えに触れる重要さを学び、同時にやはり色々な国の人や考えの人と話すのを止めてはいけないなと思いました。

そういう意味でリモートワークだけの働き方に僕は否定的です。リモートワークでは雑談が生まれず、必要最低限のコミュニティーしかしません。つまり、同僚から得られる知識が限られます。

また、家にいるだけだと本や動画で知識はついても、自分の目で見るor耳で聞く経験が促されません。だから Apple も Google も結局在宅 + 勤務のハイブリッドな働き方を実施しているんだと思います。

以上台湾からでした!