台湾とタイの観光について改めて考える

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

先月末に僕が書いたコラム『台湾在住10年の日本人が語る台湾旅行を日本人にお勧めできない理由』が10月の第1週ぐらいに LINE Today に転載され、軽くバズっちゃいました😅(数日で10万PV達成)

普段は賛否両論でアンチの声も多数の僕のコラムがなぜか今回は肯定する意見が目立ったのは興味深い点です😶

読んでない方のためにざっくりコラムを要約すると、台湾の観光局は日本人をターゲットにする際、コロナ前と同じ「夜市」や「B級グルメ」の訴求をしているけど、コロナ前後で日本人のメンタリティは大きく変わったから、昔刺さった「夜市」や「グルメ」訴求のコミュニケーションは変えた方が良くない?って内容です。

例えば円安じゃなかった頃は「夜市」や「B級グルメ」訴求をしても問題はなくて、その理由は安いコストに対して得られる対価がB級グルメなので、コストとリターンが相応だからです。

しかし、円安の時代にB級グルメ訴求をすると、わざわざB級グルメのために日本より高くなったホテル代やフライトを払ってまで台湾に行こうと思わなくなると僕は考えています。

そんなコラムを書いてバズっている最中に僕はタイへプライベートで行ったのですが、ここでも改めて台湾観光の改善点について色々考えさせられました。

今日はそんなお話をしたいと思います。

圧倒的に観光客慣れしていない台湾人の象徴的な行動

タイ(バンコク)に来て思うのが、バンコクにいるタイ人が本当に観光客慣れしている事です。言語の違いでミスコミュニケーションが起こる事はほとんどありませんし、何より大部分の人が礼儀正しいです。

leo

タクシーのぼったくりはミスコミュニケーションではありません😂

この礼儀正しさは直接サービス力に繋がってきますし、英語が使える店員さんがお店にいる比率が台湾や日本に比べて本当に高い気がします。

あと、バンコクで感じたのがウォークインでサービスを受けられるお店や、ちょっとした予約で利用できるお店が本当に多い事です。例えば宮廷タイ料理で有名な Benjarong というお店は過去にミシュランにも掲載されたお店なのですが、僕はお店に直接寄って予約をし、次の日には利用できました。

ちなみに予約の時、僕は名前しか伝えていません。台湾なら電話番号がないと予約もできない気がします...

また、バンコクにあるマッサージ店は予約せずともウォークインでサービスを受けられるケースがほとんどです。何なら予約がいっぱいでも「あと20分で空きます」と言ってくれます。

これは彼らが観光客に慣れているからこそ出来る習慣だと思います。バンコクのお店は観光客に少々依存しているからこそウォークインでサービスを受ける観光客をもてなし、その結果予約がない人に対して寛容的になったのだと思います。

これに対して台北で感じる違和感は、予約がないと入れないお店があまりにも多い事です。台北のお店に入って一番最初に聞かれるのは、来客数ではなく予約の有無です。

予約していない場合は「入れない」と言われるか、「あと30分は空きません」みたいなネガティブな返答をされるケースが多いです。

これは、ウォークインする顧客があまりおらず、お店の売上が、予約ができるローカルの人に偏っているから起きていると僕は考えています。もしも観光客からの売上が多ければ、もっと予約がない顧客に対して寛容的になるはずです。

この結果、台湾の飲食店は一部を除いて観光客に対して絶望的な第一印象と、ネガティブなサービスのイメージを与えると僕は思っています。海外からの観光客に慣れていない影響はこういうミクロな所からじわじわきます。

leo

鼎泰豊はそもそも予約できないあたりうまいなーと思います(英語が出来るスタッフもたくさんいますし)

特に近年はコロナウイルスや、台湾へ観光する人が減った影響で、店員やお店はますます観光客に不慣れになってきていると思います。この不慣れはすぐに直るものではなく、こうした"サービス"の面で台湾はタイや日本に遅れをとりそうだなーと感じられずにはいられませんでした。

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