【過去ブログ公開】【Tシャツ発注に学ぶ台湾企業とのビジネス】超リアルな失敗経験談 その1 (2021年11月19日)

台湾企業との取引

こんにちは、applemint lab 代表の佐藤です。

今日は lab の会員の人向けに僕が applemint lab 用のT-シャツを作った時に起きたトラブルについてシェアしたいと思います。

よくイベントをする時に記念にT-シャツを作りたいなんて思ったことはありませんか?今までなくても今後きっとT-シャツを作りたいと思う時はあるでしょう。

僕は今回イベントを開催するにあたって、 applemint の グッズを作ろうと思い、T-シャツを作る事にしました。特段こだわるつもりはなかったのですが、すぐヨレヨレになるようなT-シャツだけは作りたくありませんでした。そこで今回は僕のアパレルメーカーの知り合いを通じて発注をしました。

そしたら、色々トラブりました….海外在住者が聞くと「あーなるほど」って思うのですが、海外の企業と取引をした事がない人が聞くと、「留意しないと」って気持ちになります。

このブログではapplemint lab 用のT-シャツを作った過程で起きたトラブルをみなさんにシェアする事によって、今後台湾の企業と取引をする人が同じミスを犯さない事を祈っています。

また、今回T-シャツを発注した時の原価も特別に公開します!これで少なくとも台湾でT-シャツを作った際にカモられることはないでしょう!

台湾ってやっぱりね…海外なんですよ….苦笑

今回の失敗で相当ムカつきました(笑)でもなんか久しぶりに「あ、僕海外にいるんだ」って実感できました(苦笑)

また、今回のブログでは台湾に限らずT-シャツを作る時の注意点や台湾でTシャツを作った時の原価や綿の材質の話なんか話したいと思います。

T-シャツを作るときに絶対にしてはいけない事

まず、イベント用にT-シャツを作る時に絶対にしてはいけない事を書きます。

  1. ネット上の DIY T-シャツを利用する
  2. ワッペンのデザインを複雑にする

順に説明します。まず#1 ですが、Google で、「客製化 T恤」 (オーダーメイド Tシャツ)、「DIY T恤」  (DIY Tシャツ) とか検索してください。色んなサイトが出てきます。

結論を言うと、小ロットからオンラインで全て完成してしまうようなサイトのT-シャツサービスはあまりお勧めしません。理由は以下です:

  1. 原価がとても高い (1枚600元 (2400円ほど)
  2. 質が悪い

まず、原価が高いです。後ほど公開しますが、Tシャツの原価は高くて300元です。オンラインのT-シャツサービスは質が悪いのに600元ぐらいしました。

僕は 2020年に applemint のT-シャツを作るためにオンラインで全て完了する某サイトの DIY T-シャツサービスを利用しました。小ロットで1着からオーダー出来たのは魅力的なのですが、3回ぐらい着て完全にヨレヨレになりました。

また、オンラインで完結するT-シャツサイトを利用すると自分が想像していた色と異なる色のT-シャツが来ることが多々あります。

色には RGB と CMYK という2種類があります。オンラインの色は RGB、印刷物は全て CMYK を使います。これをわからない人がオンラインでT-シャツの色を指定すると、例えばオンラインではローソンのロゴに似た水色を指定したはずなのに、実際に届いたT-シャツはローソンの水色とは違う水色になるなんて事が起きます。

従って、オンラインで全て完了するT-シャツサイトは避け、100ロットからしか注文できないような工場に発注をする事をお勧めします。

あと、ワッペンもやめておいたほうがいいです。僕は最初T-シャツに applemint lab のロゴのワッペンを貼る予定でした。そして出来上がったワッペンが以下です:

僕のロゴはワッペンにするには複雑すぎました。複雑なデザインはワッペンにしない事をお勧めします。

T-シャツ (綿) の材質 (20支と16支)

次におさえておきたいのが綿の材質です。綿には重さがあります。これが台湾だと主に3つの規格があります。それぞれ、16支、20支、24支です。どういう事か説明しますね。

参考:https://www.gq.com.tw/fashion/content-36113

簡単に説明すると、数字が大きいほどT-シャツに使われる綿が細くなり、Tシャツがよりきめ細やかになるという事です。つまり数字が大きいほど、Tシャツを触った時に柔らかく感じます。通常数字が大きいほど原価が高くなります。

では綿の重さは大きければいいかと言うと、そうではなく綿の重さが大きいT-シャツのデメリットは数回着るとヨレヨレになりやすくなります。一方で綿の重さが小さい16支の棉は棉一本が太く、その分T-シャツに厚みが生まれます。綿が厚い分、夏場は暑く感じるかもしれませんが、ボロくなりにくいです。

僕は16支を選びました。理由は購入者に購入後 「applemint は悪い素材を使って高く売りやがって…」と思われたくなかったので16支を選びました。

そしたらね…ちょっと16支っぽくないやつが来たんですよ。これはまた2部でお話しします。

 気になる値段

次に気になるT-シャツの原価を公開します。以下は僕が100枚のT-シャツに払ったコストです。

100枚で35,900元 (147,547円) です。割と高いです。多分日本と同レベルなのではないかと思います。しかもこの金額を支払った後に、追加請求をされ、結果100枚で37,900元払いました。これはさすがにムカついたので失敗したT-シャツもよこせと言いました。

これが結局色々なトラブルの始まりでした。

サイズの配分はどうしたか?

サイズの配分はどうするの?

次に僕が困ったのがサイズの配分です。100枚のT-シャツのうち、何枚をS、何枚をM、何枚をL と振り分けていいかわからなかったのです。当然一番売れる比率がいいのですが、ネットでいくら探してもありません。それもそのはずで、ターゲットによって売れるサイズは違うからです (苦笑)

今回のようなイベントは女性の共感を得やすいのではないかと思い、少し女性を意識したサイズの配分にしました。

S:35

M:25

L:30

XL:10

これがどうなるかはまた次のブログでご報告します。

男用と女用のTシャツ

最後にTシャツは場合によって男用と女用があるというお話をします。女性用のTシャツは以下のようにウェスト部分がタイトになっているそうなんですね。

今回僕がTシャツを発注した工場は女性用がなかったのですが、もしも女性だけにTシャツを売りたい場合は、女性用のTシャツに対応している業者を選ぶといいでしょう。

以上が台湾でT-シャツを発注した過程を第一部です。第二部ではどんなトラブルが起きたか具体的に書くので乞うご期待!笑