台湾における差別とステレオタイプについて

「台湾で日本人であるあなたに対して、ステレオタイプ(偏見)を感じることはありますか?」
先日登壇したイベントで司会者にこう聞かれ、僕は少し言葉に詰まった。
というのも、台湾では日本は多くの分野で学ぶべき存在と見られており、僕は日本人であることをネガティブに捉えられた経験はほとんどない。
強いて言えば、パスポート保有率の低さから「日本人は保守的」と言われたことはあるが、強いネガティブな文脈ではなかったように思う。
一方で、同じく登壇していたインド人とベトナム人のスピーカーは、異なる考えだった。
今日のブログでは、イベントを通じて印象に残った、台湾に残る差別や偏見について考えてみたい。
イベントの概要

先日、「換日線」という普段コラムを執筆しているメディアのオフラインイベントに参加した。
イベントは月曜19時にもかかわらず、(僕の) 予想を上回る来場者があり、かなり驚いた。
運営スタッフと少し話したところ、集客には相当力を入れていたようだった。
当日は、僕のほかに登壇者が二人いた。
一人はベトナム出身の移民で、もう一人は台湾生まれ台湾育ちのインド人という異色の組み合わせだ。
スピーチはベトナム出身の登壇者から始まったが、「発音も単語力もネイティブじゃん!?」と思うほどスピーチがうまかった。
それもそのはずで、彼は小学生の頃に台湾へ移住し、それ以来30年以上台湾で暮らしている。
「おいおいこれちょっと場違いじゃない!?...」と思いながら、自分の番が回ってきた。
実は、中国語でスピーチをするのは今回が初めてだった。
台湾に来た理由や、来台後どのように環境に適応してきたか、海外でうまくやるためのコツのような話をした。
自己評価は60点くらいだ。
準備はしていたものの、ところどころで単語が飛んだし、振り返るとなんだか日本人ということで、上から話すような印象を与えてしまった気がする(被害妄想だといいが...)
また、他の登壇者のスピーチを聞いていると、日本語でもそうだが、いわゆるフィラー言葉がほとんどなく、全体的にとても上手いと感じた。
特にインド人の登壇者は、司会経験もあり、これまで数百以上のイベントを主催してきただけあって、抜群に話がうまかった。