【台湾ビジネスの鍵はギフト!?】ギフト化戦略

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日はみなさんに台湾で有効と思われるギフト化戦略についてお話をしたいと思います。別に難しい話ではなくて、ギフトやプレゼントを渡すという戦略です。

問題は何をどう渡すかです。これ以上話すとオチを言ってしまうので前置きはこれぐらいにして早速本題に入りたいと思います😃

台湾の旧正月の異常な「ギフト」盛り上がり

台湾ではギフトを送る習慣が年に2回ぐらいあります(誕生日やバレンタインなど以外)。そのうちの一つが旧正月 (冬) でもう一つは中秋節 (秋)です。中秋節は対企業へのギフトの意味合いが強く、旧正月は対親戚へのギフトの意味合いが強いです。

leo

あ、僕の勝手なイメージです (笑)

面白いのが中秋節と旧正月だとギフトの内容が少し変わる点です。例えば中秋節は基本的に月餅やクッキーが至る所で販売されます。中秋節の季節にスターバックスに行くとスターバックス限定の月餅が置かれてます。

参考
leo

失礼を承知で話すと、僕はこの星巴克月餅 (スタバ月餅) が全然好きではありません。というか月餅全般があまり好きではないです…😭

これが旧正月になるとギフトの内容が変わります。旧正月の季節になると、スーパーやコンビニなどあちこちでお菓子や韓国海苔、雞精、オイル、健康食品など様々なギフトが並びます。

この理由は、台湾では旧正月に親戚の家に訪問する際手ぶらだと良くないのでなんらかのギフトを持っていくためです。その時のお土産は別に月餅である必要はなく、とりあえず何か持っていけば良いです。

また、訪問者を迎える側も何も準備していないと良くないので、お菓子やおつまみを買ってテーブルの上に置いて客を出迎えます。

日本人に人気の台北の観光地「迪化街」では旧正月の季節になるとお菓子やピーナッツなど訪問者を歓迎するためのおつまみが所狭しと置かれています。

ではここでみなさんに質問です。台湾の旧正月中に特に売れるギフトってなんだと思いますか?正解は……………わかりません😂

ネットで色々調べましたが、何が一番売れるかはわかりませんでした。

しかし先日台湾の大手健康食品のメーカーに勤める人とお話をし、旧正月中に健康食品がめちゃくちゃ売れる事はわかりました。どうやら健康食品はギフトとしてのニーズが高いようです。

僕がお話をした健康食品に勤務する方いわく、彼の会社では1年間の売上の15%が旧正月前後の2-3週間に集中するそうです。すごいですよね。たった2-3週間で1年の15%の売上ですよ😲😲

僕がその人だったら「旧正月がずっと続けば….」って思っちゃいます😂

leo

あ、みんなそう思うか(笑)

その後に彼は続けて僕にこんな悩みを打ち明けてくれました。「健康食品って消費者にちょくちょくアンケートを取っているんですけど、みんな本音を語ってくれないんです….」

そこで僕は閃きました!

台湾では CRM のギフトに健康食品を活用できるのでは?

台湾で旧正月に健康食品が売れるのは、健康食品がギフトとして需要があるからと思っています。要するに、健康食品をもらっても嫌じゃないという事です。ほら、もらって嫌なギフトやプレゼントってあるじゃないですか😆

もらって嫌なものをプレゼントすると返って企業のイメージを悪くします。

そこで僕が思ったのは CRM の一環として「健康食品」をプレゼントしたり、サンプルを送ってついでにアンケートを取る施策です。

企業はまず健康食品会社と手を組みます。その後に、CRM の一環として LINE メールを送ります。台湾では Crescendo lab という会社が面白い参加型の LINE メッセージのサービスを展開しています。

スロット式の LINE メッセージでも送って、当選者には健康食品をプレゼントし、ついでにアンケートに答えてもらいます。アンケートを送るのは健康食品の会社ではないので、健康食品の企業はブランド認知拡大と第三者からの正直な商品フィードバックを得られるという施策です。

ちょうど健康食品のメーカーから少し話が来ているので、うちのクライアントと組んで近々試してみようかなーとは思っています。やった後の効果や反応は当然みなさんに共有します!

ギフト化の力

最後に少し昔の話になりますが、 Buddha Brand という日本の伝説的ヒップホップグループが台湾に来た際のお話をシェアさせてください。

このイベントを主催したのはTシャツ事件で僕がキレたアパレルメーカーです😂

彼らは Buddha Brand の大ファンで多分100万円近くかけて彼らの来台イベントを開きました。このイベントは「集客」という側面では恐らく失敗したのですが、印象的だったのがイベント終了後イベント会場内にあったこのアパレルブランドのポップアップストアに来場者が殺到した事です。

タオルやTシャツが驚くほど売れてました。イベントとグッズの販売って本当に相性がいいんです。西野亮廣氏はこれを商品のギフト化なんて本で書いてました。要するに購入者はこの時Tシャツやタオルを機能目的で買ったのではなく、その日の記念のために買ったということです。

僕はこの時に商品のギフト化の力を目の当たりにしたので、台湾に進出した企業さんにはよくイベントの主催をお勧めしているのですが、皆面倒くさがってしません….

leo

僕が一人で『莫汰耐』を出来たので、みんなも絶対できるはずなんですけどね…(メンバーのみなさんはお手伝い本当にありがとうございました😭)

あと、イベントを開くといくら商品が売れても先日の『莫汰耐』みたいに、どうしても赤字が予想されます。従って、商品販売の他にマネタイズポイントを設計するといいでしょう。

そこで僕は次回のイベントはクラウドファンディングで赤字を補おうと思っています!

以上台湾から佐藤でした!

それではまた!