【僕たちは恵まれている】ハンガリー精神を忘れない

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日はタイトルの通り、僕たちは恵まれているよね、というお話をしたいと思います。

最近ワークライフバランスを重視した価値観が若い人の間で広がっているというニュースを目にしました。

メディアは自分たちの台本に都合のいい事しか言わないので、この話がどこまで本当かはわかりませんが、少なくとも僕は新卒の時からすでにワークライフバランスを重視しようとしてました😅

なので、ワークライフバランスを重視した価値観を重視している人の気持ちはわかります。仕事一辺倒だった時代から、仕事の他にやりがいを見つける時代になっているのだと思います。

しかし、僕は先日台湾である人に出会って、そもそも”ワークライフバランス”という価値観を僕らが持てている事や、転職をする選択肢がある事はとても恵まれている事なのだと理解しました。

今日はそんなお話をしたいと思います。

タイ人のハングリー精神

先日の台湾にいるタイ人のお話の延長で、実は月曜日に僕らは早速某タイ人の方とアルバイトの面接をしました。彼女はタイの高校を卒業後、台湾の政治大学に学部生として入学しました。現在2年生で、9月から3年生になります。

僕が彼女に台湾に来た理由を尋ねると、中国語とより高い給与を求めてきたそうです。知らない方のためにお話しをすると、タイでは新卒の給与は月大体20,000バーツで、円安の2023年7月現在でも、円換算で 90,000円ぐらいです。

この給与水準は残念ながら数年変わっていません。

一方の台湾も決して高いわけではありませんが、台湾人の新卒は現在大体30,000 – 32,000台湾ドル(日本円14万円ぐらい)ぐらいで、外国人であれば労働許可証を取得するために 35,000台湾ドル(16万円ぐらい)が目安かなーと思っています。

leo

元々は30,000NTD/月ぐらいでしたが、先日104を見て最新の業界平均給与を見たら、皆全体的にアップしていました。

ちなみに日本は外国人の労働ビザの取得がかなり難しいですが、台湾であれば、今回アルバイトの面接で来た女性のように、台湾の大学を卒業すれば比較的簡単に採用できます。

近年台湾へ留学するタイ人が増えていますが、その背景には自国の安い給与と、”中国語を学べる”という環境があるのではないかと思います。

一方で、台湾に来る日本人学生はどうかと言うと、彼ら/彼女達が台湾に来る理由は主に”教育”でしょう。台湾は中国語を学べて、英語の授業もあるので、高い教育水準で生活費が日本よりも安いから来ているという学生が多い印象です。

今回のタイ人のように、「台湾の大学を卒業したら台湾で働きたい!」という日本人はそこまでいないかと思います。

leo

最近円安の影響で台湾の大学卒業後、台湾で働きたい!という日本人は増えてきましたが…

話をタイ人の面接した子に戻すと、たった30分の面談でしたが、彼女は卒業後に台湾で働くために本当に色んな努力をしていました。

彼女は大学でタイ人学生のコミュニティの運営をしていて、色んなサークルに所属していて、インターンもして、ドリンクスタンドでアルバイトもしてます。

面談では、しきりにレジュメにある QR コードを僕らにスキャンするように促し、自身のポートフォリオをアピールしていました。

ぶっちゃけ僕らが彼女に頼みたいのは翻訳なので、彼女のポートフォリオには興味はないのですが、あの積極性はまるで社会人の営業みたいでした。

社会人の営業だったら当たり前にするような事を彼女は学生から実践しているということです。それもこれも、彼女が台湾で仕事を得る事に必死だからなのだと思います。

ワークライフバランスと転職

例えば現代のサッカー選手がワークライフバランスを重視して、シーズンが終わった後に遊びまくって体をケアしてなかったらどうなるでしょうか?

恐らくバケーション明けにチームに合流した際、他の選手よりも出遅れ、開幕をベンチで過ごす事になるでしょう。

従って、競争が激しい環境においては、”ワークライフバランス”というのは正直通用しないと思っています。また、転職をホイホイするのも、転職ができる選択肢が豊富にあるから出来ます。

転職が比較的にしやすいのは、通常自国民です。アメリカでもシンガポールでも日本でも、転職しやすいのはその国の人で、労働ビザをもらっている人は、会社を辞めると国へ帰るリスクがあるので、転職は中々難しいでしょう。

なので今回面談したタイ人の彼女がもしも台湾で就職をしたら、恐らくそんなにホイホイ転職しないと思います。

彼女からすると台湾で内定を得ることは、やっと掴んだ仕事のチャンスなので、そう簡単に転職するとは思えません。僕だったらよっぽど嫌な事がない限り転職は考えません。

マイノリティである事は嫌でも不利益が生じます。

なので、昨日タイ人の子と面談をしていて、彼女の台湾就職にかける思いを聞いていて、僕は”ワークライフバランス”という議題が上がる事自体がそもそも恵まれている事だなーと個人的に思いました。

話は少しそれますが、僕の在日韓国人4世のお友達も、父親に日本人の3倍頑張れって言われてたそうです。

僕は別にこのブログを通して皆さんに仕事の鬼になれ!と言いたい訳ではありません。ただし一部のマイノリティの方々は、自分達に不利な環境でものすごい努力をしているという事実は理解すべきでしょう。

改めて自身のハングリー精神を問われる経験をした applemint 代表の佐藤でした。