【台湾企業の日本挑戦】自分の立ち位置を理解する

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

みなさんは自分の実力ってどんなもんか理解していますか?自分で自分の事を理解するのって難しいですよね?

僕も自分の事をわかっているつもりですが、他人に僕の事を聞くと全然自分が思っていたのと違う意見が返ってきたりします。

企業も同じで、自分の強みや自分の実力をちゃんと理解していないと、まーまーまずい事が起きます。

例えば、自分の実力を理解していないバスケットボール選手が、急に日本からアメリカへ行っても通用しなさそうですよね?

こうして聞くとわかるのに、僕は企業の多くは自分達の実力を過信して、よくわからない事をするっていうのは度々起こります。

今日はそんな事例をご紹介できればと思います。

台湾企業の日本進出

近年台湾企業の日本進出計画が熱を帯びています。先日花博で行われたスタートアップのイベントでも、日本進出をお手伝いしようとしている会社のブースがあったようです。

leo

すみません、私は行ってません…

また、少し前 (2022年7月)の話になりますが、東京では台湾の有望なスタートアップ数社を集めたイベントも行われました。

これらの背景には台湾の Appier という会社が2021年に日本で上場したのが大きかったかなーと思います。Appier がこのような成功事例を作った事で、「次に日本で成功するのは俺だ!」と、思う台湾企業が最近特に増えた気がします。

こうしたビジネスを通じた日台の交流が盛んになる事に対して、僕は大賛成なのですが、同時に台湾企業の日本進出に対して少し疑問を抱いています。

その疑問とは、「なぜ日本?」或いは、「なぜ東京?」です。

日本人のみなさんならご存知ですが、日本は2030年には65歳以上の高齢者が人口の 30% を占める超高齢化社会になります。

どう頑張っても経済規模は縮小します。

また、日本のサービスや商品の品質は特定の分野では恐らく世界一です。東京の飲食業なんてまさに世界一だと思っています。

そのほかに、商品開発も世界トップレベルにあります。一方の台湾企業は、残念ながら現時点でブランド力に課題があります。

台湾企業は半導体や OEM、鼎泰豐などある特定の分野は世界で通用する力を持っていますが、他の分野で日本(東京)で勝てるかというとちょっと疑問を持ってしまうものも少なくありません。

こうした実力や資金が伴っていない企業が、一攫千金を狙って日本(東京)に進出するのは僕はちょっとどうなのかな、って思う所は正直あります。

台湾企業のアドバンテージとは何か?

台湾の企業が海外に進出した時に、得られるアドバンテージとはなんなのでしょうか?

日本のブランドは海外に進出すると、過去の偉人のおかげである特定の分野では「日本」が味方してくれます。

例えば、アパレルは ISSEI MIYAKE、YOJI YAMAMOTO、COMME des GARCONSといった日本ブランドのおかげで、日本のアパレルブランドが世界に出ても数十年前より確実にバカにされる機会は減ったでしょう。

自動車なんかもそうですね。

また、日本へのインバウンド数が今後毎年5000万人 – 1億人を超えてくると、日本の強烈なクリエイティビティや品質を目の当たりにする外国人が増えて、日本の商品イメージはより強くなると思っています。

では、台湾はどうかというと、残念ながら半導体以外はほぼアドバンテージがないと思っています。これには台湾企業の短期的な経営目線が影響していると思っています。

東京商工リサーチの調べによると、日本企業の平均寿命は23年です。台湾の企業の平均寿命は記事によると、7年と書かれています。

leo

他の記事でも多くて13年と書かれていました。

以前僕は換日線のコラムで、台湾企業は損切りが得意な一方で、忍耐がない、という話をしました。台湾は歴史上国内の限られた市場で、早く利益を出さなければ生きていけなかったのでこうした短期的なマインドになったと思います。

しかしこの影響もあってか、台湾企業は忍耐が必要なブランドを育てるという事が超絶下手だと思っています。

対消費者のブランドで世界的に有名な台湾ブランドは、 Giant と鼎泰豐ぐらいだと思っています

leo

少しずつ他のブランドも頑張ってますが…

ここでは何が言いたいかと言うと、台湾ブランドは世界であまりアドバンテージがないため、品質にシビアな目を持つ日本人がいる日本市場進出はある程度の忍耐が必要というお話です。

それこそ下手すれば10年とかの戦いです。残念ながら僕は今まで10年のスパンで事業を考えられる台湾企業に会ったことはありません。

日系企業が手を出せない市場はどうか?

台湾企業は日本では何も持たない者と理解した上で、どうすればいいか?
僕なら東南アジアを目指すと思っています。その理由は、東南アジアの人たちが必ずしも品質にこだわりを持っていないためです。

実際、東南アジアの方々は品質云々よりも、安くて動けばいいというマインドが強いと思っています。

東南アジアの国々のスマホシェアを見ても、軒並みAndroidのシェアが iPhone を優っています。Android の方が安いからです。これは逆を言えば、東南アジアはある程度ブランド力で勝負しなくてもいいとも言えると思ってます。

しかも東南アジアは地理的な影響もあって、日本の企業は進出出来ていてもぶっちゃけあまりリソースを割ける事が出来ていないと思っています。

先日もタイで事業を立ち上げた某上場企業の方の話を聞きましたが、日系企業はタイで全然リソースを割けられていません。

leo

僕的には縮小する日本市場よりタイや東南アジアを強化した方がいいのでは?と思っています。

このブログでは、何も台湾企業は東南アジアに進出しろと言っている訳ではなく、自分の実力及びリソースを客観的に見た時に台湾企業の日本進出は正しいのか?と問う事が大事だと僕は思っています。

僕は正直自分達のサービスやリソースが日本の東京で戦えるレベルに達していないと思っています。だから日本の地方を狙おうと思っています。

また東南アジアや海外だと、有名な日系企業でもサービスレベルが極端に落ちる場合があるのを多くの人から聞いているので、東南アジアを狙おうかなーと思っています。

この僕の戦略が100%正しいなんて思っていませんが、台湾の企業はなんでそんなに日本 or 東京を目指すのかなーなんて思っていたりします。

日本市場への憧れなのかなーなんて思っていたりします。

以上 applemint 代表の佐藤からでした!