やる気とマネタイズの狭間で揺れるインバウンド業者
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日はやる気はあるけど、行動を起こさないインバウンド業者というテーマでお話をしたいと思います😅
やる気があるのに行動を起こさないことは、よくあります。体重を落とす気はあるけど、運動をしないのは典型的な例でしょう。
今回日本出張を通じて、やる気があるけど、なんだかないように見えるツアー業者に出会ったので、そのお話をしたいと思います。単純にコミュニケーションの問題で、業者はとても勿体無い事をしたと個人的に思いました。
それではどうぞ!
突然のキャンセルと業者の過剰なリスクヘッジ
今回の日本出張で一番残念だったのは、星空のツアーに申し込んだのに星空ツアーがキャンセルになった事です。
普段台北や東京などの都市部ばかりにいる僕は、”空一面星” なんて光景に出会うことはありません。しかも僕は昔からギリシャ神話が好きで、その影響で星が大好きです。
そんな僕の田舎に行った時の楽しみは星空を見る事なのですが、今回秋田では宿泊中は曇り空 + 満月のせいで全く星が見れず、次に行った知床でも全然見れませんでした。
知床ではわざわざ星空を見るツアーに個人的に申し込みましたが、残念ながらキャンセルになりました…
星空を見るツアーは土曜日に予定されていたのですが、当日1時間前に業者から電話があり、その際に中止を告げられました。中止の理由は曇り空がかかっていたからでした。
その代わりに業者から勧められたのは動物ウォッチングでしたが、星空を見るツアーとは異なる時間だったため、時間が合わず断念しました。
その後僕は外に出て空を眺めていたら、星がポツポツあることに気づきました。おそらくもっと暗いところに行ったら、それなりに星は見えたと思います。
では、なぜこの業者はツアーをキャンセルしたのでしょうか?考えられる理由は以下です:
- 参加者が少なくマネタイズの効率が悪かったため
- クレームを恐れたため
- やる気がなかったため
恐らく、当日の参加者はあまりおらず、マネタイズの効率が悪く、なおかつ雲があってクレームを恐れたからでしょう。
そこで、”動物ウォッチング”という名前にして、星が見えなくても問題がないようにしたのだと思います。”動物ウォッチング”なら星が見えなくても、少なくともクレームを恐れる必要はありません。あと、恐らく業者的にやりやすかったのでしょう。
コミュニケーションの改善と取りこぼし
星空ツアーが中止になった時、僕は少し感情的になってしまい「もう二度と彼らに頼みたくない」と思いました。その後冷静に彼らがキャンセルにした理由を考え気持ちが落ち着きましたが、すごい残念な気持ちになったのは事実です。
知床に行く観光客は大変な思いをしていくのに、大した理由もなくキャンセルされたらたまったもんじゃありません。参考までに台湾人が知床に行くとしたら、最短でも以下のルートで、以下の時間がかかります:
台湾桃園空港→札幌新千歳→女満別→知床(色々入れて合計12時間ぐらい)
ツアーのキャンセルを当日の1時間前にする場合、東京ならまだ問題ない気がしますが、”知床” の場合は失望する度合いが全く違います。
最近日本は何かとリスクを恐れ、リスクが少しでもあればキャンセルするみたいな風潮がありますが、そんな事を例えば知床でしたら知床全体の印象が悪くなるでしょう。キャンセルをすることは損失が少ないようで、”信頼”を失うため、長期的には損失が大きいです。
ちなみに今回のツアーの問題点は、当日のキャンセルだけではなく、当日星はそれなりに見れたのに業者がキャンセルした事です。
僕だったら、「本日一部雲がかかっていて星が見にくくなっていますが、それでも行きますか?もし見えなければ、動物ウォッチングに切り替えたいと思います?同意していただければいきましょう!」とコミュニケーションをします。
これって結局彼らがやりたかった事とほとんど変わらないのに、ツアー参加者の受け止め方は全く違います。
コミュニケーション一つで相手の捉え方が全く変わるとても勿体無い事例だなーと思いました。
余談:知床での移動手段
今回、僕は7月28日に知床を訪れました。白人やアジア人の観光客が多く、特にアジア人が多かった印象です。(全体の7割ぐらい!?) そのうち、台湾人が7-8割、韓国人が2割、その他が1割でした。白人の観光客は全体の3割ほどでした。
車社会から来たと思われるアメリカ人はレンタカーを積極的に利用していたのが興味深かったです。一方、交通インフラが整った国から来た人々は、徒歩や公共の交通機関を利用している印象でした。
このことを考慮すると、次回知床を訪れる際には、「車を利用した知床の楽しみ方」をもっと伝える必要があると感じました。
以上、applemint代表の佐藤からでした!