マイクロマネージメントと台湾経営

「会社の規模が10人ぐらいの時が一番全てコントロールできて楽しいよ」

先日、とある経営者から言われた。

彼はなんと会社を起業した時から、会社を20年スパンで見ていた(っぽい。本当かな?😅)

小心者の僕には、この視点はない。
僕はとにかく目の前の1年を生きるのに必死すぎて、気づいたら10年ぐらいになりそうっていうのが現状だ。

最近はようやく、再来年ぐらいのことだったら考えられる余裕が出てきたぐらいだ。

彼は、最初の10年で仲間を集め、次の10年で商品を作ることを意識し、最初の10年はとにかく何でもやって仲間集めをしたと話をしていた。

それこそ最初はグレーな事業もあったとかなかったとか。
10年経ってようやく会社が軌道に乗ったところで、グレーな事業とさよならして、現在20年目だ。

会社内には、いわゆる”役員”と言われる古参のメンバーが複数人在籍しており、彼らが会社のさまざまな事業の責任者として機能している。

役員クラスのメンバーとの会議は毎週15分。確認で終わる感じだ。

彼と僕を比べるのは、心底意味がないとは思いつつ、自分はどうだろう?とふと思う。

幸いにも僕の共同創業者のパートナーは僕についてきているが、そのほかのメンバーはほとんど残っていない。

もうすぐ10年経つのに、うちの会社がワンピースなら仲間はロロノア・ゾロしか残っていない感じだ…

そして僕は、メンバーが残らないことを”台湾”のせいにしている…

確かに台湾人はジョブホッピングしまくるが、周りを見渡すと、例えば花蓮で民宿と飲食店を経営する16年来の知り合いには、16年間一緒にゲストハウスで働いている仲間がいる。

そこにはお金ではない何かがあるんだと思う。お金によって繋がる関係は、破綻しやすいもんな。

メンバー間の会議だって、15分どころの話じゃない。別に猜疑心があるわけではないのだが、ある程度進捗や何をしているかは把握しておきたい。

もしかしたら、それがスタッフにとってストレスにとなり、嫌気がさして辞めているのかもしれない。それはわからない。

振り返ると、過去にも僕のクソみたいなマイクロマネージメントでスタッフに誤解を与えたことがある。

一つ言えることは、僕は先日会った経営者じゃないし、彼の真似をしてもボロが出るだけってこと。

けれど、彼じゃないが故に、うまく仲間が集まっていないと思い込む自分もいる…

僕は暇になったらとことん落ちる

会社を起業して間もない頃、あまりお金がなかった時に、僕は妻にこんなことを聞いたことがある。

「ねー、僕が今後不真面目になって稼げなくなるの、想像できる?」

彼女の答えはNoだった。

僕が稼げるか否かは別として、確かに真面目な僕が不真面目になることは考えづらいし、真面目なら正しい努力をしていれば、お金持ちは難しくても何とかやっていけるだろう。

マイクロマネージメントはもしかしたら性格だ。

まだまだ僕らのサービスの品質が安定していないっていうのはあるが、そもそも僕自身が仕事をしているフリをしていたいって気持ちもある気がする。

僕らの根底には、常にサボりたい気持ちがある。

クリスティアーノ・ロナウドでさえ、インタビューで「毎朝ジムに行きたくない」みたいな発言をしていたぐらいだから、
他の人が生産性100%で超効率よく仕事をするわけがない(ロナウドはそれでもジムに行くからロナウドなのだが…)。

僕がもし経営者じゃなかったら、本当にサボりまくっていた気がする。ただ、僕はサボるための努力はめちゃくちゃする😁

外資系の広告代理店にいた時は、クライアントだったマイクロソフトが外部関係者にもパスを配っていて、
僕は暇さえあればマイクロソフトへ行って、一人黙々と作業をしていた。

ただ、マイクロソフトによく行っていた理由は他にもあった。マイクロソフトにあった椅子はめちゃくちゃ昼寝がしやすかった😀

それまでオフィスでランチタイムに寝ていたところ、先輩社員からサボっていると陰口を叩かれたので、基本的にマイクロソフトで仮眠を取っていた。

仮眠を取った時の生産性は高い。仮眠してサボりつつ、力を入れないといけない時は力を入れていた感じだ。

僕は暇さえあればサボろうとする。だから、経営者という責任がある立場で忙しいのは、実は僕にとっていいことだと思う。

けど、最近ある変化が起きている。AIだ。

今まで僕が行っていた確認作業やアウトプットの作業は、AIがほとんどできるようになってしまった…

最近、スタッフがAIを使ってウェブサイトのワイヤー(設計図)を作ったのだが、
いくつか僕が指摘したいポイントはありつつも言語化が難しかったので、AIに助けを求めたら、ものすごく綺麗にフィードバックをしてくれた。

今後はAIが作って、他のAIが確認をするっていうループはどんどん加速するだろう。

人間は、どんどん蚊帳の外だ。
こうすると、どんどん暇になる。だからマジで外に出まくるしかない。

未来のことはどうなるかわからないが、イーロンマスク曰く、今後はAI が仕事をして稼ぐから、お金の価値がなくなるらしい。

要するに、企業はAI を活用したお金儲けを積極的に進める結果、僕らはお仕事を失ってお金ももらえなくなるかもしれないが、セーフティネットみたいなのがある未来だ。

というか、AI がサービス提供者になったら、AI にお金を払わなくてもいいよね?みたいな極端な考えも出てくるだろう。

これが本当に来るかどうかはわからないが、お金の価値は変わりそうな気がする。
そうなると、ますますデスクワークでパソコンとにらめっこしている人間(僕)は危ない。

今回の出張の大きな成果は、僕がとにかく色々な仕掛けをして、マジで色々な人と会うことに向き合ったほうがいいと思えたことだ。

帰国した日には、名古屋の飲食店経営者一同が台湾に来るらしく、その会食へ行き、来週には台南へ行く。

実は何を血迷ったか、台南でビジネスを考えている✌️

自分自身を忙しくするために、色々な実験ができる場所を借りたいと思っているのだが、今の台北はあまりにも家賃が高すぎる…

かといって、台北以外のどこかで何かをしたいかと言われたら、正直ない。強いて言うなら台南ってだけの話だ。

とはいえ、家族もいるし、どうなるかはわからん。とりあえず行ってみる。

中国語を喋れるのにそれを生かさない自分

気づいたら、台湾企業との取引がほとんどなくなっていた…

主な原因は、台湾企業が非常に短期目線で、短期的に結果が出ないとすぐにやめてしまうためだ。

この前も、3カ月でXの運用をやめた企業がいた。彼らは清々しいほどせっかちだ。

その結果、クライアントの大多数が日系企業になり、いつしか僕も日本人と話すことが多くなった。

社内の日本人スタッフも5人いる。

けど、待てよ。僕は中国語も英語もできるのに、なぜ日本人とばかりつるんでいるんだ?

なぜ中国語力を生かさない?なぜ英語力を生かさない?

この前、兄のBBQに来たフランス人と久しぶりに英語で話したが、ずっと英語を話していないと、マジで英語を話すための口の筋力が低下しているのを感じた。

これは正直言って3Cが全くできていない。

そもそも、僕らが台湾企業とほとんど付き合えていない理由について、改めて考えてみた。

もし僕が台湾企業の社長と直接付き合えていたら、すぐに結果が出ていなくても、きちんと前進している限り、関係は続いていたのではないかと思う。

けれども現時点では、台湾企業の社長から見て、僕は長期的に付き合う価値のある存在だと思われていない。
だから、担当者レベルだけでビジネスが進み、短期的な結果だけで判断されてしまうとも言える。

結局、“關係”ってやつだ。

もちろん、“關係”だけでビジネスを進めることはできない。けれども、“關係”があれば、結果を出すまでの時間を稼ぐことはできると思っている。

つまり、僕自身の価値をもっと高め、僕と付き合うメリットをきちんと提示し、トップ同士でつながる必要がある。

すいません。グダグダと、今考えていることを書きました…

次回は、東京出張の後半で見聞きした、台湾ビジネスの裏側について書く予定です!