【台湾市場調査】情報はないんじゃなくて気づいてないだけ…

みなさんこんにちは!

ここ最近、Avex会長の松浦さんのnoteブログが話題ですね!僕もこれまでに公開されているブログを全て読みましたが、どれもすごく学びの多い内容で、すごく刺激になりました!

今日は、そんな松浦さんのブログの中から、『チャンスは、変な顔をしてやってくる』の一部を抜粋して、僕なりのリアル話を共有したいと思います!

チャンスは、変な顔をしてやってくる』の中に「情報は、みんなが読まないものの中にある」という章があるのですが、
その章の後に松浦さんは、「光っているものを探すのはやめた方がいい」と語っています。

要するに、みんなが読まないようなものの中に情報があるという話なのですが、今日は普段の生活だと絶対にスルーしてしまうけど、実は結構面白い情報についてお話しできればと思います!

台湾のコンビニは情報の山

台湾人は1日に何回コンビニに行くんでしょうね…😅
そう思うぐらい、台湾人はコンビニが好きだと思っていますが、そんな普段は何気なく通り過ぎてしまうコンビニも、見方によっては情報の宝庫です。

今日は、僕が割と懇意にしている台湾の伊藤園の代表者から聞いた、
飲料メーカーの市場調査の方法についてお話しし、実際に僕が調査した結果もご紹介します!(営業にも使えるかも)

飲料の売れ行きは賞味期限を見ればわかる

伊藤園さんは、決まった頻度でコンビニを何軒か回り、各商品(競合)の賞味期限を調べます。

賞味期限を調べると、そこから逆算して商品の売れ行きなんとなくわかるからです。

ロジックは簡単です。

コンビニの規則では、飲料(及び他の商品も!?) は賞味期限の3ヶ月前にはメーカーに戻されます。

飲料の賞味期限は、商品によって多少のばらつきはありますが、だいたい1年ぐらいが相場と言われています。

例えば、2026年8月に作った飲料であれば、2027年8月頃が賞味期限って事です。
製造後すぐに店舗に並べば最高ですが、実際にはそうはいきません。

2026年8月に作った商品であれば、だいたい2〜3ヶ月後の10-11月に商品が店頭に並びます。

その結果、2026年8月に製造されて、2027年8月に賞味期限を迎える商品の売期間は2026年10〜11月頃から、賞味期限3ヶ月前の2027年5月頃までとなります。

メーカーはこの期間に小売店から指定された数量を販売しないといけません。

逆に言うと、賞味期限の3ヶ月前の商品が店頭にあれば、その商品は少なくともそのお店では回転していない(売れていない)とも言えます(ずっと残っている)。
つまり、売れ行きがイマイチだということがわかります。

もし1店舗で売れ行きが芳しくない飲料が見つかっても、もしかしたらそのお店だけかもしれません。

なので通常は3~4店舗回ります。
3〜4店舗回って同じ事象が見えたら、偶然ではなくなります。

伊藤園さんは、こうして競合商品の売れ行きや回転率を定期的にモニタリングしています(恐らく他の飲料メーカーさんも)。

めちゃくちゃ面白い話だったので、早速自分でも実践してみることにしました!

コンビニ一軒目

伊藤園に倣って、というわけではないですが、せっかくなのでお茶の売れ行きがどうなのか調べることにしました。

当日行った某セブンイレブンの棚はこんな感じでした:

初めは、ボトルを一つずつ手に取って裏返し、賞味期限を調べていたのですが、途中であることに気づきます。

「全部、賞味期限がある側を正面にして一列に並べて、写真を撮ればいいじゃん..」😅

すぐにこのやり方に切り替えました:

写真をズラーと見せられてもわかんないですよね…😅

一応2軒目の写真も貼り付けます:

2軒目は、Kirin と原翠が気になったので、その二つを重点的に撮りました。

写真からわかったこと

写真からわかったことをまとめます。

まず、Kirinは結構厳しい戦いを強いられているかも、ということがわかりました。

1軒目では、無糖アイスティーの賞味期限が2026年12月でした。3ヶ月前の9月にメーカーに戻されることを考えると、あと1ヶ月ぐらいで売り切る必要があります。

おそらく、買一送一などのキャンペーンをする必要があるでしょう(みなさんにとっては朗報👍)。

これがこのお店だけなのかなと思ったら、2軒目でも同じ商品の賞味期限が2027年1月だったので、両店舗で Kirin はあまり回転していないことがわかります。

興味深いことに、Family mart に行って調べても賞味期限がみな同じくらいの日付でした…

おまけにKirin はセブイレブンとファミリーマートの両方で同じ商品を販売する、禁断の策を取っているので、一方が買一送一をしたらもう一方でも強制的に買一送一をする必要があります😭😭

みなさん9月要チェックです🙇🙇

じゃあ日本の紅茶が全然ダメなのかと思ったら、
1軒目のお店では日東紅茶の賞味期限はまだまだ先だったので、やっぱりプロモーションやイメージで差が出ているんだろうなと思います。

あと、興味深かったのは伊藤園で、あまりいい場所には置かれてなかったのですが、賞味期限は来年2027年の5月でした。

つまり、商品がしっかり回転している(売れている)ということです。

もう一つ興味深かったのは、1軒目のセブンイレブンでは、セブンイレブンを統括する統一企業が販売している「茶裏王」の緑茶の賞味期限が、2027年1月22日だったことです。

結構、デッドラインが近づいてます…

しかも、場所も大人の身長を考慮するとあまり目立たない下の段でした。

自社の飲料は絶対に優先的に売りたいはずなのに、少し不思議に感じましたね..

もしかしたら、やっぱり原萃など他の商品のほうが売れるから、売上を優先してるんですかね??

初めての市場調査をやってみて

市場調査の醍醐味ってこうやって調査して、色んな疑問が生まれることだと思います。
次に調べたいことが次から次へと出てきました。

今回はセブンイレブン2軒で市場調査をしただけですが、2軒回っただけで色んな仮説が生まれました。

午後の紅茶は果たして本当に売上の回転率が悪いのか?茶裏王の棚の位置は他でも悪いのか?

統一と競合関係にある、ファミリーマートでの茶裏王の位置はどうなっているのか?

Kirin 以外の他の日本の飲料の賞味期限はどうなのか?

あと、この市場調査をした後に営業に行くと説得力あって強そうだなーって思いました。

例えば、Kirin だったら、「もしかして小売店での売上苦戦してませんか?実はセブンイレブン数店舗の賞味期限を確認しまして…うちだったら、〇〇って解決策がうまく行ってるんですけど、試します?」
みたいな話をしたら、お相手の方は耳を傾けたくなるかもしれません。

情報がないんじゃない。情報として見ていないだけ

結局何が大事かというと、目の前のなんて事ない出来事を、きちんと情報だと認識する事だと思えるかだと思ってます。

僕らは楽をしたい生き物なので、意識をしないと当たり前に見慣れている光景を思わず素通りしてしまいます。

例えば僕はせっかく台湾にいて、台湾でしか得られない情報がその辺に山のようにあるのに、意識を向けないことだらけです💦

それは、僕が「情報をアウトプットしよう」と意識していないからです。

でも、目の前に見えているものから何かを学ぼうとすれば、いくらでも学べます。

例えば、僕は今、豆花を作ろうかなと思っていて、早速今日から研究しているのですが、調理場を見ると、びっくりするぐらいトッピングの種類が限られていることがわかりました。

あと、オペレーションが思ったよりも簡単で、誰でも出来そうってこともわかりました。

つまり参入障壁がそんなに高そうじゃないって話です。

むしろ今の時代、AI によって楽して儲けるやり方が溢れてて、AI が合理的に判断したら豆花のお店を開いた方がいいってアドバイスは多分出てこない気がしています。

豆花のお店を本気で立ち上げたいなら、今後、アルバイトに入ってもう少しお店のオペレーションも見てみたいな〜と思いましたね。

だって、トッピングをピーナッツや芋圓だけじゃなくて日本の豆花に合うものに変えたら、アイデアが無限に広がると思いませんか??笑

こうして毎日少しずつ、目の前に当たり前のようにある「情報」をきちんと消化してアウトプットしたら、それがビジネスなり、いろいろなことに活かされるんだろうな〜と思いました。

以上、applemint代表の佐藤からでした!