【JUST DO IT笑】想像と実際のニーズは全然違う話

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は、僕らの想像と実際のニーズは全然違うというお話をします。当たり前すぎるお話で少し退屈かもしれませんが、いい気づきになると思うのでお話をさせてください。

去年~一昨年ぐらいのお話になりますが、台湾で筆一本で勝負をしている Soyamax さんにお会いしてきました。曽山さんは台湾に移住して3-4年経ちます。その前は日本に住んでいたわけですが、彼はこれまで色んな国で個展やショーを開いています。

日本はもちろんのこと、台湾、ヨーロッパ、アメリカなど本当に色んな国でお仕事をされていて、海外と仕事がしたい僕はめちゃくちゃ聞き入ってしまいました(笑)

leo

次回はノートを取りたいとさえ思っている僕です

そんな彼と話をしていて思ったのが、人の想像には限界があるよなーって話です。どういう意味かというと、僕らは僕らが思っているほどお客さんのニーズを理解しちゃいないって話です。

曽山さんと僕の事例を基に僕らが考えていたニーズと実際のニーズが大きく異なった事と、どうすれば本当のニーズを把握できるかって話をしたいと思います。

漢字のニーズが一番高かった意外な国

Soyamax こと曽山さんは、筆を使った作品を多く出しているアーティストです。百聞は一見に如かずということでとりあえず彼のインスタの作品をいくつか下に貼り付けます (本人は忘れていると思いますがずっと前に許可取りました😂)

https://www.instagram.com/soyamax/ より

ご覧の通り、作品の多くが「漢字」です。ここでこれをご覧の皆さんに一つ質問します。曽山さんは今まで色んな国で個展やショーをされているのですが、その曽山さんが行った国の中で漢字のニーズが一番高かった国はどこでしょう?

僕はフランスとアメリカあたりと思いました。フランスは日本好きだし、アメリカはよく漢字のタトゥーしている人とかよく見るからです。これが全然違いました。

彼曰く、彼の作品 (漢字) が一番受けたのは1位がロシアで、次にスイス、3位がドイツだそうです。多分当てられた人は誰もいないと思います。

こういう事ってよくあって、僕らはいつもネットの話や人から聞いた話を基に、勝手な先入観を抱いています。

店舗ビジネスをしている人は顧客を直接見て対話する事が可能なので、大体の顧客像は把握していると思います。問題は越境EC やネット上のみで商品を売っているような会社です。彼らは購買者の「データ」を基になんとなく顧客像を想像します。

これってすごく危ない事だと思っています。

ニーズを知る方法は直接的な対話

曽山さんに「フランスの人に受けない理由ってなんですかね?」って聞くと、「客の反応がイマイチで、意外に漢字が好きじゃなかった」と言ってました。

とは言え全てのフランス人が漢字が嫌いなわけではないと思うので、彼がフランスで作品をオンラインで不特定多数の人に売ったら、それはそれで売れると思っています。

大事なのはこの後で、デジタル広告なら、購入者のデータを基に、どんな人が漢字の作品に興味があるか仮説を立てることができます。

しかしオンラインでの販売では「意外に漢字が好きじゃなかった」という生の反応は得られません。僕は生の声とデジタルの声/反応をバランスよく取り入れるのが、めちゃくちゃ重要だと思っています。

先日僕が行った廃棄野菜販売のイベントですが、僕は元々廃棄野菜を台北のレストランに売るつもりでした。単純にレストランは安い値段で野菜を手に入れることができれば原価を抑えて利益が増えると考えたからです。

そこで僕は台湾の某レストランのオーナーに廃棄野菜の話をしに行ったのですが、その結果彼は、「うちは廃棄野菜は要らない」と言われました。彼はコスト云々よりも今までと違う野菜を仕入れることで味が変わることを懸念したのです。

これも想像したニーズとリアルのニーズに差がある事例です。

解決策:ポップアップストア!?

台湾では一時期通販会社のポップアップストアが流行りました。台湾現地の広告代理店のスタッフが「台湾の人は実際に見て触って買いたい!」と訴え、それを客に提案した結果、顧客はポップアップストアを開きました。

その後どうなったかというと、今ではやっている会社はほとんどいません。その当時はコロナの影響もあったと思いますが、コロナが収まってもやる会社は少数です。なぜか?単純に儲からないからです。

イベントやポップアップストアの黒字化が如何に難しいかは前回廃棄野菜のイベントを開いて痛いほど痛感しました。イベントは、基本的に入場料を取るか、他でマネタイズするか、客単価を上げないと1日で黒字化する事はほぼできません。

CPA やら KPI を気にしてばかりいる通販会社さんはポップアップストアを開いて「あ、赤字だー」となって止めるわけです。

しかし僕は積極的にしたほうがいいと思っています。理由は潜在顧客との対話とニーズの把握です。

曽山さんは以前路上で作品を売る事をしていたらしいのですが、その時に本当に色んな人に出会って色んな話を聞けたと言ってました。道端にいる人はみなさんの事を知らない人なのがポイントです。

これが例えばイベント会場を抑えてイベントをすれば、イベント会場にくるのは既にみなさんに興味がある人たちです。

しかし路上やポップアップストアでお店を開いたらみんなの事を知らない人に会えます。ここで見知らぬ人に対して色んなABテストを行い、どのメッセージにどんな人が反応したか観察すればリアルなニーズや反応が見えるなーと思ってます。

ということで、近々廃棄野菜の販売イベントを冬ぐらいにまたやりたいと思った佐藤です!

以上 applemint 代表佐藤からでした!