日台のおもちゃ購入比較から見える文化の違い

こんにちは applemint 代表の佐藤です😎

今日は日本と台湾の「おもちゃ」の消費/販売傾向の比較をしたいと思います。なぜこんな話をしたいかというと、2020年から2022年までのコロナ渦において、おもちゃの販売は日台の間で実に面白い動きがあり、それが両者の国民性を如実に表していると思ったからです。

それでは僕が台湾でおもちゃを販売する方に聞いた興味深いお話をシェアしましょう。

台湾ではコロナ渦でおもちゃの販売は絶好調

コロナウイルスが日本で本格的に拡大したのは、2020年の3-4月でした。この時日本では初めて緊急事態宣言が発令され、いつも人でごった返す渋谷や新宿がゴーストタウン化しました。

台湾は幸いにも2020年から2022年の現在に至るまで厳しい入国規制もあり、コロナウイルスを比較的に抑え込んでいます(最近感染者が3桁ですが…)

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台湾は厳しい入国制限のおかげでコロナを抑えたのに、2022年に岸田首相が入国制限を厳しくすると、台湾のメディアはこぞって「鎖国」と批判しました😂

台湾ではコロナウイルスをうまく抑え込んだ事もあり、企業のリモートワーク導入は割と遅れました。しかし、それとは正反対に学校は割と早い段階でオンライン授業を取り入れ、オンライン授業が本格化しました。その結果、子どもが家にいる時間が長くなり、台湾ではおもちゃがばか売れしました。

ある玩具メーカーは2020年から2021年の第二四半期の売上が2019年の一年分あったそうです。この事実に対してみなさんはどう思いますか?

「家にいる時間が長くなったから玩具が売れた」と思ったのではないでしょうか?この仮説が正しければ、Stay home を呼びかけた日本も同じく玩具が売れるはずです。では日本はどうだったかお話をします。

日本ではコロナ渦なのに玩具が売れない!?

結論を言うと、某玩具メーカー担当者によると日本ではコロナ渦で玩具の売上が思ったより伸びなかったそうです。面白いですよね。台湾はおもちゃがバカ売れしたのに日本はおもちゃの売上が思ったより伸びなかったのです。

台湾も日本も子どもが家にいる時間は長くなったのに、一方はおもちゃがバカみたいに売れ、一方はあまり売れないという状況が生まれました。みなさんはこの理由がわかりますか?

玩具メーカーの方いわく、日本では子ども同士が遊ばなくなったせいでおもちゃの売上が減ったとお話をしていました。

要するに、日本ではコロナウイルスでお友達が玩具を持っているのを見て自分も欲しくなるという現象がなくなったということです。この気持ちはすごくわかります。

僕は小学校時代、プレステや任天堂などたくさんのゲームを持っている友人を見ては両親にゲームをねだっていました。

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「みんなが持っている」から僕も欲しいってやつです。

では台湾でおもちゃが売れた理由は何でしょうか?台湾ではコロナ渦でおもちゃが逆に売れた理由は、家にいる子どもの面倒を見たくない親がおもちゃをいっぱい買え与えたのではないかと僕の台湾人パートナーエリックは推測しました。

「なるほど」と思いました。

台湾はそもそもおもちゃがあまり売れない

最後に台湾はそもそも中々おもちゃが売れない国だということをお話しします。台湾にいる玩具メーカーの方曰く、台湾は日本と比べて圧倒的に子どものおもちゃが売れないんだそうです。彼はよく「なんで台湾はこんなにおもちゃが売れないんだよ」と嘆いています😭

台湾でおもちゃを買うのはほぼアダルトか中年の方らしく、彼らは子どもの時に買ってもらえなかった鬱憤を大人になって晴らしていると思われます😂

一方台湾で子どもに人気なのは「教室」です(日本もそうですが)。台湾の親は子どもを早くからバイリンガルにさせるため、子どもを3歳ぐらいから英語塾へ通わせます。

ピアノ教室やバイオリンの教室なども大人気です。一方サッカーやバスケといったスポーツの教室は日本と比べると人気は下火です。

要するに台湾人は子どもに何をさせるにも費用対効果や投資リターンを気にしているという事です。普通のおもちゃは台湾人の親にしてみれば投資リターンが低いから買っていないのだと僕は思っています。

僕の知り合いは科学教室をしていて、彼の会社の繁忙期は夏休みシーズンなのですが、コロナウイルス前から応募する生徒の数が徐々に減っているそうです。理由は明確ではありませんが、どうやら最近人気のプログラミングのサマースクールが原因だとか😂

leo

何でも子どもに投資リターンを求める台湾の親w

それがコロナウイルスのせいで、英語塾は閉鎖し、ピアノ教室も営業を停止し、子どもの面倒が急に煩わしくなったので、親御さんは子どもに急におもちゃを買い与えたというのが僕の読みです😅

こういうのを見ていると、台湾で子育てするのって何だかなーと思ってしまう僕です。というのも僕は環境一つで変わった人間で、子どもにピアノさせようが、プログラミングさせようが正直結構どうでもいいと思ってます😂

僕は結果的に日中英のトライリンガルになりましたが、だからなんだって感じです。アメリカンスクールに通う日台ハーフのトライリンガルの子に以前会った事がありますが、話の内容がクソつまらなくて複数の言語を喋れても内容が薄いなら意味ないよなーとも思いました😆

僕は将来子どもを持つかわかりませんが、子どもが犯罪を犯さないで芯のある人間になればどんな仕事についたっていいと思ってます。

この考えに至った理由はまたまた次回のブログでお話をします。

以上 applemint 代表佐藤から日台のおもちゃ販売から見える両者の文化の違いでした!