【超速報】2022年1月8日に台湾で行った規格外野菜販売の裏側全公開
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
僕は 2022年1月8日に台北で初のイベントを開きました。その名も「莫汰耐」(もったいない) です。規格外の野菜を販売するイベントです。
当日はあいにくちょっと寒く、すごいいい天気ではありませんでしたが、色んな方に来ていただきました。
このブログでは僕がイベントの裏でどんな事があったかを applemint lab のメンバー限定で公開したいと思います。
収益はどれくらいあったか?どんな集客メソッドを使ってどれくらい集客できたか?次やるならどうするか?など絶対に表には出てこない話を特別に皆さんには共有したいと思います!
裏の裏まで話しますよ!
ぶっちゃけ収益はどうだったの?
まずはみなさんが一番気になるであろう、収益からお話をしようと思います。結果は、赤字です。まず、今回イベントを開くのにかかった費用はおよそ36,000NTD です (バッグの代金とイベント代を含む)。
バッグは野菜入れるためのバッグです。今回のイベントの元となったのは日本の「サルベジー」というイベントです。
サルベジーさんではバスケットを準備していて、僕らはバッグを準備した訳です(イベント前にサルベジーの責任者ともお話をし、アイデアをパクるのにGOサインを頂いてます😏
次に当日の収益ですが、イベント参加費用とバッグ単体の売上を合わせると、7,300NTDでした。
バッグの費用は初期投資と考えても結局は場所代が結構重くのしかかるので、イベント単体で黒字化したければ場所代を抑えるか、チケット代をとるしかないですね。
あと今回は幸いにもイベント当日は、applemint lab の会員の皆さんにボランティアで手伝って頂きました!もしもここに更にお手伝いのバイト代があったら….結構大変なことになっていたと思います。
本当にありがたい限りです。
みなさんがお手伝いしてくれたのは、このイベントが社会的に意義があって面白かったからだと思います。「うちの会社の売上に貢献してくれよ!」みたいなイベントだったら「だったら給与よこせ!」ってなりますよね?笑
次に、イベントの収益やマネタイズの改善点について話したいと思います!
収益の改善点
1. 場所代を抑える
今回場所代が結構かかりました。守秘義務があるので、詳しい数字は書けませんが1○,000NTD~以上かかりました(笑)
イベント代は何時間やっても固定だったので、12:00 – 6:00までやりました。しかし、ぶっちゃけ3時間でよかったと思ってます。みなさん長くお手伝いをさせてごめんなさい😭
次回は1時間単位で借りれる場所で3時間ぐらいでサクッとやろうと思いつつも、安い場所は変な場所にあったり、内装が汚い場合が多いので、赤字覚悟でまたここでしようかなーって思ってます。
2. Tシャツの販売
冬という事もあり、僕が適当に作ったTシャツを買う人は1人もいませんでした。もう今後はギフトとしてプレゼントしようと思っています😅
でもTシャツって地味にタダでもいらないんですよね…😞(Tシャツのお土産化が超重要)
3. そもそも規格外の野菜の数が足りない
今回規格外の野菜を詰め放題にして分かったのが、イベントに参加できる人数は大体15人ぐらいということでした。
理由はスペースに対して野菜の配給が足りなかったからです。
なぜ足りなかったかと言うと、廃棄される野菜の量を予め予測できず、集客と野菜のフォーキャストを立てらなかったためです。
詰まるところ、いくら集客出来ても供給が追いつかず、収益の限界は7,000 – 8,000NTD ほどにしかならないということです。
まとめると、規格外の野菜を販売するイベントは場所代を低くして、野菜の供給を増やさないと、黒字化する事はありません。
黒字化したとしても数千元の儲けです。イベントが終わった後、こんなに疲れて儲からないことを知ると、そりゃーみんな続けないよなと思いました😂
過去に似たようなイベントを開いた台湾の団体はもうイベントを続けてません…
集客はどうだったか?
当日イベントに来て頂いた方の数は合計30人ぐらいでした。嬉しい限りです。今回の集客で僕がした事は以下です:
- 20-30人ぐらいに LINE で DM
- Twitter で3回ほど告知
- 台北掲示板で1週間前に告知
- applemint の Facebook ページにピン留め
- インスタで告知(個人 + 公開アカウント)
- 個人の Facebook で告知
- Youtube で告知
この中で一番集客効果があったのは、LINE のDM です。知り合いや今までお世話になった、たくさんの方々にサポートしていただきました!ありがとうございます!
次に効果があったのは Twitter です。Twitter を見て来ました!と言った方が大体4-5人ぐらいいました。ありがたやー😭
僕の当時の Twitter はフォロワー350人ぐらいで、applemint の Facebook フォロワーも350人ほどで、インスタに至っては公開アカウントはフォロワー150人ぐらいでした。クソ影響力ありません。
そんな僕でもとりあえずやってみるもんです。今回、結果的に集客しすぎなくてよかったのですが、次はビラ配りもいいなーと思っています。
改善点
applemint Lab の会員さんがいくらかお友達に告知してくれましたが、会員さんによる告知が弱かったなーと思います。このためにはやっぱりもっと会員さんをイベントに巻き込んで、なおかつ会員数を増やすしかないなと思いました。
ただし、前章でも話したように廃棄野菜の数は限られており、集客をしすぎなくてよかったなと思っています。今後は集客をどうすればもっとコントロールできるか考えます。
イベント会場からの告知が全くなかった件
次にちょっとぶっちゃけ話をします😃 今回イベントを開いた朋丁はイベントの告知はありませんでした。もちろん彼らにそんな必要は一ミリもありません。
メールのやり取りでは、「あ、じゃーイベントが近くなったらみんなに知らせるねー」なんて書いてましたが、結局は HP にも Facebookにもイベントの告知はありませんでした。
この事について彼らを批判する意図は全くありません。なぜならそんな義務は一ミリもないからです。
当日のインスタのストーリーにも特に告知はありませんでした。
ただし、今回のイベントをギャラリー側が告知しなかったのは、マネタイズの面からものすごくもったいない行為だと思いました。3つ理由があります。
- 彼らのフォロワーの中には僕らのイベントに興味があるフォロワーがいて、イベントをきっかけにお店に来たかもしれないのにその機会を逃した
- 僕に貸しを作らなかった(返報性の原理)
- せっかくのブランディングの機会を逃した
朋丁は当時 38,000人のフォロワーがいましたが、まさか全てが顧客なわけはありません。中には朋丁に一度も行ったことがない人も当然います。
朋丁は基本的にマニアックなアート系の本を売るカフェです。しかし場所が少し不便なので、中山駅から遠い朋丁にわざわざお茶だけをしに来る人はほとんどいません。
ギャラリーやマニアックな本屋に行くのは一部のオシャレな人だけで、恐らく朋丁のフォロワーの半分は「なんかオシャレだしこのページフォローしよう」ぐらいなフォロワーだと思います。
しかし今回の廃棄野菜販売のイベントは「アートがわからない人でもわかる」イベントでした。つまり、普段のアートイベントよりフォロワーの興味を引ける可能性が高かった。それなのに告知をしなかったのはもったいないあなと個人的に思いました….
ただ、誤解のないように言うと、朋丁の責任者の一人で Kenny という家具を作る華僑の方はものすごく協力的で、正直彼の存在だけで次も朋丁で開こう!とさえ思いました。
最後にそもそも毎度ポケットマネーで数千元の損失を出してもまでに僕はこのイベントをするのか?ですが、それは僕が applemint labというサークルをしていて、サークルのメンバーが面白い実験を僕に期待しているからです😛
なので、次回はいつになるかわかりませんが、頑張って開こうかなーと思います。
今後台北でイベントを開く人へ
最後に、今回のイベントの総括をします。今回イベントで分かった事と僕からみなさんへのアドバイスがあります。
- イベント単体での収益化は入場料でもない限り難しい。だからイベントで以外の収益化を考える(クラブに入場料があるのはきちんと収益化するため。僕は会員でマネタイズするためにイベントを行い、尚且つ折角なのでイベント会場で動画を撮った)
- イベント会場は1時間単位で借りれる場所にする(柔軟に1時間〇〇元のような場所がいい)
- 集客で一番効果があったのは DM
- イベント会場はやっぱり中山がいいと思う
最後の#4についてちょっと補足をさせてください。西野亮廣氏はイベントで集客をする時、来る人の日程を考えろと語っています。例えば僕が今回イベントを松江南京で開いたらどうか?交通のアクセスはいいですが、イベントに来た人はイベント参加後何をしたらいいか分かりません。
参考:『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』
これではイベントに来る理由が少なすぎてくる来る人が減ります。その点、中山は今台北で一番オシャレな街です。中山でイベントを開けば、イベントのついでに新光三越に行ける!赤峰街で散歩できる!誠品書店に行ける!などイベント後でも退屈しません。
くれぐれもみなさんはイベントに来る人のイベント後の事も考えてイベント場所を決めるといいと思います!
最後に、もしも自分がイベントスペースを借す側になった場合、自分達のスペースのブランディングにプラスになる面白いイベントは積極的に自分達も集客をお手伝いし、主催者を助けましょう。
これにより主催者はリピートしてくれる可能性が高まり、尚且つ自分達のスペースにプラスの印象を与える事ができます。(過去に〇〇なイベントを開いた!みたいな)
以上applemint 佐藤からでした!