【やった人しかわからない】SDGsの夢と現実

こんにちは、applemint lab 代表の佐藤です😎

今日は前回書いた【超速報】2022年1月8日に台湾で行った規格外野菜販売の裏側全公開の続編で、社会の問題を解決しようとしても中々ハードルが高いよなーというお話をします。最後に、そのハードルをクリアするためにどんな解決策があるかというお話をします。

解決策はみなさんが考えつくものから、デジタルに詳しくて、日頃から鬼のように情報をインプットしている僕だから考えつくものもあります。

いくつかは僕自身試してみようと思っています。そしてその結果を applemint lab でみなさんに公表したいと考えています。

2022年1月8日に僕が廃棄野菜/規格外の野菜を販売したのはみなさんご存知かと思います。その裏側で何が起きたのかは会員のみなさんのみ知ってます。

このイントロでお話しができるのはこの事業は決して持続可能なものではないという事だけです。でも SDGs やソーシャルビジネスは持続可能にして夢を見せないと次にやる人が出てこないで、社会問題はいつまで経っても解決しません。

だから頑張ろうと思ってます!それでは続編をどうぞ!

当事者以外は軽々しい

2022年1月8日にイベントを開いた後、いくつかのフィードバックをもらいました。一番多かったのは「もっと野菜の種類が多かったら参加してた」でした。「こっちだって好きで野菜の種類を少なくしてるんじゃねーんだよ」と思いました😂

leo

消費者ってわがままですね。とほほ。

廃棄される野菜は毎月変わりますし、多くの野菜を仕入れるには多くの農家に協力をお願いするしかありません。僕が今回協力を仰いだのは10年以上の付き合いがある花蓮の農家1社です。

みなさんは普段スーパーで何気なく野菜を買ってますが、みなさんはスーパーが何社の農家と契約をしているか知ってますか?多分数十社です。だからあんなに豊富な品揃えが可能なのです。

「じゃー佐藤はもっと色んな農家と協力しろ!」と思うかもしれませんが、農家には僕に協力するインセンティブってほとんどないんです。なぜなら儲けがほとんどないからです。

莫汰耐(もったいない)イベントはみなさんご存知の通り赤字でした。農家に還元している余裕はありません。今回のイベントで僕は花蓮の農家に「送料負担するから廃棄する予定の野菜をダンボールに詰めてください」とお願いしました。

leo

今後2回目の購入者からは10%農家に還元しようかなーって思っています。

向こうに費用は発生してませんが、段ボールに詰めて梱包する作業は発生しています。向こうが僕に協力的なのは僕がこの農家と10年の付き合いがあるからです。

それはともかく、「素晴らしいアイデアだね。でも、野菜が少ないから野菜が多くなったら買うよ」みたいな消費者は超います。別に彼らは悪くなくて、消費者ってそれぐらいシビアって話です。

leo

確かダン・アリエリー氏の本で、人の道徳心に訴える広告キャッチフレーズは一番効果がないことがわかってます(苦笑)

SDGsや社会問題に本気でお金を出してくれる人って台湾だけでなく、日本でもあまりいないということです。先日『SDGsより明日の飯【農業の理想と現実】』という Voicy を聞きました。

話を要約すると、最近廃棄野菜や持続可能な社会を目指す農家が増えているけど、消費者は何もしないから素晴らしいミッションを掲げた農家が消えてるみたいな内容でした。

新米の農家さんは素晴らしいミッションを掲げて地球にやさしい方法で栽培するものの、そうすると収穫量が安定せず野菜の単価が上がって、高い野菜を消費者は買わないといった具合です。

この話を聞いて、「あーやっぱりどこも一緒だなって思いました」

では、どうすればいいか?

解決策その1. 寄付 (パトロン)

解決策の一つに寄付金があります(全然持続的なやり方ではありませんが….😭) 前回廃棄野菜のイベントをして黒字化するには2つのやり方があると分かりました。

  1. 入場料を設ける
  2. 別のところでマネタイズする

残念ながらわざわざ見た目が悪くて4-5種類しかないファーマーズマーケットのために入場料を払う馬鹿はいないので、結論は#2が一番いいと思われます。ただ#2は思ったよりも難しい。そこでできるのが寄付です😅

なんと、私はつい最近国際基督教大学 (ICU) 卒業生の台湾支部の部長に推薦されてしまいました🙂
今後僕は部長のポジションを使って、台湾に駐在で来た方々に積極的に支援をお願いしようと思っています😂

また寄付と同様スポンサーを集めるというとても浅はかな策はありますが、入場者30人ぐらいのイベントにスポンサーをする企業はほぼないでしょう。

解決策その2. クラウドファンディング

次にクラウドファンディングという方法があります。次回のイベントは確実にクラウドファンディングをする予定です。リターンは考え中です。

僕は自分が作った「莫汰耐」バッグを気に入っていてギフト用に自分で買ってるぐらいです。しかし中には物が欲しくない人もいます。

そういう人のためのリターンも考え中です。

解決策その3. applemint lab の DAO 化

DAO化 は正直やらないと思いますが、一応こういう解決策もあるよーってことで紹介しておきます。DAO って何?って思った方もご安心ください。分かりやすくざっくり話します。

leo

DAO や Web3.0 の根源にある技術がブロックチェーンなので、次回はブロックチェーンのセミナーをします。

DAO は (decentralized Autonomous Organization) の略です。意味わかんないですよね?

例えるなら DAO とは参加者全員が会社の株式を持っていて、ボスがいない全員参加型の組織です。

組織を発足する時にルールを設けて、ブロックチェーンの技術を用いてルールの下で頑張った人に株 (トークン) が自動的に発行される感じです。

これをどうやって applemint lab に活かすかというと、僕が applemint lab を DAO 化して株を発行し、「株を買ってください!そしたら applemint の運営に携われます!」って感じにします。

そしたら運営資金が集まります。これにより廃棄野菜を販売するイベントで赤字を出しても applemint lab は運営資金を得られます。

DAO って聞くと難しそうに聞こえますが、やっていることは株を募って株主みんなで会社を盛り上げて、株の価値を上げるみたいな感じです。

一見資金が集まって良さそうに見えますけど、DAO化すると僕がしたい事ができないので、今の所わざわざブロックチェーンの技術を使って組織を作るような予定はないです。

今後の目標

ひとまず台湾で初めてクラウドファンディングをしてみたいと思います。リターンの設定やその成果は今後 applemint lab でまた共有をさせてください!

ここでみなさんにお話ししたかったのは、SDGs ってやっぱりまだまだ手探りで、恐らく多くの会社がマネタイズできずに夢を諦めているという事です。僕は一回イベントを開いただけの SDGs初心者ですが、十分辛さは味わいました😆

本業で儲けが出ているからこんな挑戦ができています。みなさんももし SDGs に挑戦するならどこか別のポイントでマネタイズしてからやる事をお勧めします!

leo

どうしても本事業と比べてしまう….(本事業と比べるとくそ割に合わないです….😂)

それではまた!