今変化が目まぐるしいあの業界の裏側

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤です。

本日は、普段皆さんが触れないであろう業界の業界関係者から聞いた、最近の驚き事情についてお話をしたいと思います。

正直に言うと、この業界って外から見るのと中から見るので、まったく違う世界が広がっているんですよね…

先に断っておくと、今回書く内容は、僕が実際に業界の人から聞いた話や、公開されている情報をもとに整理したものです。

一部は業界の中で共有されている話も含まれているので、「これが事実です」という断定ではないのですが、「そういう見方もあるらしい」くらいの前提で読んでもらえたら嬉しいです!

書こうと思った理由が、「マーケティングを理解している会社」と「そうじゃない会社」って実は後々差が出るって話があって、それが面白くて書くことにしました!

それではどうぞ!

XFansという後発サービスが急成長しているって知ってました?

みなさん、「XFans(エックスファンズ)」っていうサービスをご存じですか?

いわゆる「同人」と呼ばれるジャンル (アダルト)で、個人クリエイターや素人が動画コンテンツを投稿して、自分で収益化できるプラットフォームです。

競合としては、こんなあたりがあります。

・Fantia ・MyFans ・OnlyFans(海外)

つまり、別に新しいビジネスモデルってわけじゃないです。有名どころはmyfans です。
むしろXFansは、完全に後発組です。

それなのに、この半年くらいで一気に存在感を増している、ってアダルト関係者から聞きました。

公開情報を調べた限りだと、運営元は「ネクストソリューションズ」という会社らしく、実はこの会社は色んなアニメコンテンツを扱っているそうです。

XFans は社内事業の一つって形でベンチャーみたいな形でスタートしたようです。

なんで後発なのに今強いのか?

そんな後発組のXFans がなぜ急成長中しているのか??業界関係者曰く、それは、「マーケティングが圧倒的に強いから。」でした。

どうやらネクストソリューションズは、もともとコンテンツを扱う仕事もしていたこともあって、マーケティングを社内で完結できる体制を持っているらしいんですね。

それこそデジタル広告はもちろん、SNS 運用から、コンテンツ制作から、オフラインのプロモーションなど、ほとんど自分たちでできるそうです。

更に、芸能関係のネットワーク ・コンテンツ業界との人脈 ・新人発掘のノウハウも持っているっぽいんです。

その結果、なんとこうしたCtoCのプラットフォームが新人のセクシー女優を発掘して、デビューするって流れが今来ているみたいです。ヒョエー。

なんか僕が知っているアダルトの世界と全然違ってびっくりしました!

新人デビューの流れも変わってきている

昔から今もそうですが、AV女優のデビューっていうと、事務所が新人を発掘して、メーカーに紹介して、メーカーが面接をして、審査に通ればメーカー作品としてデビューっていうのが一般的でした。

そうしてデビューした新人さんが、その後売れる方法は主に4つあって、
1. Fanza 経由:Fanza に毎度定期的に来るユーザーに対して露出して販売
2. メーカーによる露出と販売(購入先は主にFanza)、
3. AV女優さん個人のSNS からの露出→販売、
4. Fanza と提携しているアフィリエイトからの露出→販売です。

ところが今ちょっと事情が変わってきてます。

理由は、個人クリエイターが影響力を持ち、わざわざメーカーに頼らなくても売れるようになったことです。

そうすると、彼女達は手数料が低い個人配信プラットフォームで配信することを好みます。

また、メーカーもメーカーで、個人配信プラットフォームの方が儲けがでかいので、

「この新人どうですか?」

って、XFansやMyFansみたいなプラットフォーム側に直接提案するケースが増えているんだそうです。

ヒョエーですよね😮全然知りませんでした。

繰り返しになりますが、CtoC 配信プラットフォームで販売した場合、メーカーは Fanza よりも手数料を取られなくて済むので、儲けが大きくなります。

そしたら、綺麗でポテンシャルのある子を発掘したらXFans やMyfans に売り込みたくなる気持ちもわかります。

制作会社も同じです。制作会社は基本メーカーから発注を受けますが、メーカー側の取り分が大きくなれば自分達の儲けが増えます。

あと単純に、Fanza が殿様ビジネスで大多数のアダルト関係者からあまり好まれてないってのもあります。

業界では以前から、

FANZA側の取り分がだいたい70-80%、メーカー側がだいたい20-30%って言われています。

もちろん、この70%が全部FANZAの利益、ってわけじゃありません。

FANZAには膨大な数のアフィリエイターがいて、アフィリエイター経由で商品が売れると成果報酬が支払われます。

つまり、70%の中にはアフィリエイト報酬も含まれているわけです。

でも、それを差し引いても、現場では「高すぎる」って声が大多数です。

完全に余談ですが、FANZAが扱っているようなアダルトビデオは「適正AV」と呼ばれ、モザイクの濃さなどに一定の基準があります。

一方、MyFansなどの同人AVプラットフォームで配信される動画には、そのようなルールがありません。この柔軟性も、昨今同人AVプラットフォームが人気を集めている理由の一つだったりします。

新しい競争が始まっている

そんな中で登場したのが、MyFansやXFansみたいなプラットフォームです。

手数料は約20%くらいと言われています。

つまり、クリエイター側には約80%残るわけで、この差は、めちゃくちゃ大きいですよね。

当然、既存のプラットフォーム (Fanza) も黙って見ているわけじゃありません。

最近では Fanza 主導で「Mシステム」って呼ばれる制度が8月から始まる話を聞きました。

僕自身、まだ詳しい資料を確認できていないので断定はできないんですが、業界関係者いわく、
メーカー作品に出演するAV女優・男優を登録制にして、登録した出演者は同人作品への出演を制限する、みたいな仕組みらしいです。

あ、法的な拘束力はないようですが、破るとFANZAからの対応が悪くなるんでしょうね😅

日本のGOタクシーによるUber潰しもそうですが、市場を独占している会社が、競合が現れた瞬間に一気に潰しにかかるのは、どの業界でも起きる現象ですね。

同じ業界でも、戦い方は全然違う

今回話を聞いていて面白かったのが、MyFansとXFansで考え方がかなり違う、ってことでした。

関係者の話だと、どうやら MyFansはマーケティングを内製化しておらず、自社はプラットフォーム運営に集中しているっぽいです(この辺は内部じゃないので、ちょっとわからないです)。

一方でXFansは、マーケティングまで完全に内製化している。

なので、どう話題を作るか、誰を売り出すか、どうやってファンを増やすか、どうやって販売するかってノウハウが、社内にすでにある状態です。

実際、今MyFansで有名なクリエイターの中にも、もともとはXFans側のマーケティング担当者が育てた人がいる、なんて話まで聞きました。

もちろん、真偽は当事者にしか分かりません。

でも、それくらい業界では、「XFansはマーケティングが強い」って認識があるみたいです。

広告規制が厳しいからこそ、マーケティングが強くなる

アダルト業界って、広告規制がめちゃくちゃ厳しい世界です。一般企業みたいに、自由に広告を出せません。

だからこそ、

「広告が使えないなら、どう売るか」ってかなり真剣に考え続けているんですよね。

SNS、口コミ、アフィリエイト、コミュニティ、インフルエンサーなどいろんな方法を組み合わせながら売ってます。

結果的に、マーケティング力が鍛えられてます。逆を言えばアダルト関連のサービスを提供していて、自社でマーケティングができない会社は、相当厳しいってことです。

ある事例をご紹介します。

最近、業界関係者が何人かで、新しいプラットフォームを立ち上げました(知りたい方は、今度オフ会の時に僕に聞いてください)。

当然僕の知り合いのアダルトメーカーさんのところにも話が来て、「事前登録をしてほしい」と依頼があったそうです。

ただ、知り合いは事前登録フォームを見た瞬間、「このプラットフォームはうまくいかないでしょ…」って思ったそうです。

理由は、送られてきたのが、Googleフォームだったからです。

もちろん、Googleフォーム自体は便利です。社内アンケートくらいならいいですが、デジタルマーケティングにちょっと詳しい人であれば、Google フォームを使うと、

どこから流入したか、どこで離脱したか、完了率は何%かってデータが取れません。

自社フォームなら出来て、こうしたデータがあれば改善できます。

特にAI 時代は、このデータがより重要になります。

マーケティングやプロモーションって最初から上手く行くことなんてなく、改善の積み重ねなんですよね…

最初からGoogleフォームを選んでしまうということは、マーケティングの発想がないので、業界関係者は厳しいと思ったって話です。

マーケティングは、業界を超える

今回書いたのはアダルト業界の話ですが、本質はどの業界でも同じだと思っています。

岩手でセミナーをした際にも、「台湾人に対する売り方を設計することの重要性に、今回のセミナーで初めて気づいた」と話してくださった方がいました。

もちろん、すべてのお店が、わんこそばの有名店「東家」のように、何もしなくても観光客が来る状態であれば理想です。しかし、現実はそうではありません。

一方、秋田でお会いした経営者は、まず売り方を考え、その後に商品を設計していました。

カフェなどのお店を始める場合でも、誰からお金をもらうのか、誰に何を売るのかをきちんと設計したうえで始めるべきだと思います。

少しアダルトな話にはなってしまいましたが、個人的には非常に良いケーススタディを聞けた気がしました。