2026年7月の台湾経営の悩み

applemint では月に一回個人面談を行っている。
日本人メンバーが多く所属する、顧客窓口担当者との個人面談では、週報を基に今月のパフォーマンスを振り返り、次の月のフォーカスを決めている。
運用メンバーとの個人面談では、そうした評価は別のメンバーに任せているため、僕は第三者として主に雑談をする。
そういえば、今をときめく NVIDIA の CEO が「個人面談は不要!」みたいなことを言っていたらしく、そんな記事を見たことがある。
まーよそはよそで、うちはうちだ。
NVIDIA には、NVIDIA なりに個人面談が不要になった背景があるわけで、こうした表面的な部分だけを切り取って「うちも個人面談不要だ!」と言うのは不毛だ。
今日のブログでは、その個人面談の中で出てきたスタッフの悩みや意見に対して、僕が思ったことを書きたい。
台湾人って…?

「あーまたか」
先日、うちのメンバーが唐突に僕に打ち明けてくれた話は、実に再現性のあるものだった。
どうやらそのスタッフはマンネリ化を危惧しているらしい。
仕事を続けていると、どうしてもどこかの段階でルーティン化する。今僕が書いているこのブログも、もはやルーティン化した。
10年前は一つのブログを書くのに平気で5時間とかかかっていたが、今は80%ぐらいなら恐らく45分以内で書いている。
80%の大枠を書ければ、あとはAIに誤字脱字のチェックや読みやすさを整えてもらい、僕がダブルチェックして終わりだ。
イメージ作成まで含めても、今まで5時間かかっていた作業が1時間半ぐらいで終わる。
あ、でも、この執筆時間にはインプットの時間は含まれていないから
、それも含めると結局3〜4時間ぐらいはかかっているかもしれない😅
ルーティン化がいいことか悪いことかはわからない。けれど、今まで色んな台湾人の方と接してきて、彼らの多くはどうやらそれをあまり良いこととは捉えていないようだ。
例えば、先日面接した方は、3年ある会社に勤めていた。「なぜ辞めたの?」と聞くと、「差不多(もうそろそろ)」とか、「学びたいことは学んだ」という回答が来た。
確かに…
一流の寿司職人になりたい人が寿司屋で修行をすれば、3年ぐらいである程度の技術は身につくだろう。
そして彼ら・彼女たちは次のステップへ進む。もちろん、中には3年どころか半年で辞めてしまうケースもある。
このマンネリに対する解決策は、現時点では思い浮かばない。唯一あるとすれば、会社が成長し、それに合わせてポジションを増やすことぐらいか…
とはいえ、ポジションを変えてあげられるほど、うちの会社にポジションがあるわけでもない。
子会社へ出向する、なんてことも基本ない(まだ子会社がない)。
興味深いのは、多くの台湾人が3年ぐらいで仕事がルーティン化し、飽きてしまうことだ。
僕からすれば、ルーティン化して慣れてきてからが一番面白くないか?と思うのだが、彼ら・彼女たちは違うようだ。
思えば、仕事に限らずサッカーでも毎日の練習は徐々にルーティン化する。
僕は今まで色んなポジションを経験したが、「飽きたから」という理由でポジションを変えたいと思ったことは一度もない。
基礎を積み上げ、その中で監督に与えられたポジションで結果を出し、定着する。それがいつもの流れだった。
内発的な動機が起動しているときは、マンネリもクソもない。
ただ、仕事においてサッカーのような内発的動機が起動している変態は、ほとんどいない。
その結果、前述したマンネリ問題が起きる。
日本も大概の人は3年ぐらいで仕事に飽きているかもしれない。
けれど彼ら・彼女たちが辞めないのは、実家のない「東京」で働いているからだと思う。要するにやめたいけど辞められないみたいな事だ(もちろん異論はあると思うが…)。
多くの日本人 (特に東京にいる人) は、次の当てもなく仕事を辞めると経済的に苦しくなるため、基本的には次が決まるまで辞めない。
一方、台北で働く人の多くは、結局実家が台北や新北にあり、辞めても実家で生活すればいい。
だからマンネリが来たら、次が決まっていようがいまいが容赦なく辞める。
この前面接した人は、大学卒業後8カ月も仕事をしていなかった。
理由を聞くと、友達と遊んだり旅行をしたりしていたらしい。
果たして、マンネリに対する解決策はどうなることやら。AI?
ナメられる事はいい事

これはマネージメントに対する悩みじゃないが、同業者にナメられることは個人的に結構嬉しい✌️
先日、オープン形式の交流会に参加した。こうした会から次に何か繋がることなんてほとんどないので、僕は基本的に観察する側に回る。
交流会には同業者も多数いた。その中の一人と名刺交換をして話をしたのだが、相手が僕にマウントを取りたがっているのを瞬時に感じた。
名刺を交換するや否や、相手は「最近調子どうですか?」と聞いてきた。
「まーまーですね。」とか適当に返すと、彼は唐突に、
「御社の強みってなんすか?」
と聞いてきた。
「うちの強みは、10年間蓄積したデータをAIに学習させ、それを基にしたデータドリブンなマーケティングです!」
とでもかっこよく言いたいところだが、正直、強みなんて聞かれても困る😅
僕のモットーは「凡事徹底」で、当たり前のことを当たり前にすることだ。
ちなみに、弱者に強みもクソもないと思っている。
試しにJ3(3部リーグ)のサッカーチームに強みを聞いてみてほしい。それどころじゃないから😉
「いやー、強みはどうですかね…」
なんて適当に答えた。
その回答を聞いた彼は、「ふーん」と一言返し、「うちは今後どんどん広げますんで」と言ってきた。
それに対して僕は、「いやーすごいですね!」と返したが、内心どうでも良かった。
嬉しかったのは、彼らが僕らのことを眼中に入れていなかったことだ。
別に僕は彼らに勝ちたいとも思っていないが、同じようなフィールドで戦っている以上、目立たずにナメられる方がいいに決まっている。
ちなみに、今までこんな感じでナメてきた人、マウントを取ろうとした人はたくさんいる。
キーワードは「御社の強みはなんですか?」だ。
これを聞いてきた人は、なぜか例外なく僕をナメているかマウントを取ろうとする。
以前会った某大手PR会社の執行役員も同じ質問をしてきた。
僕がきちんと答えられない様子を見て安心したのか、急にタメ口混じりで話してきた。
恐らく、僕が彼が思ったよりも大した事ないやつだったから安心したのだと思う。
あ、ちなみに彼は買収か出資を検討していたと思われる。
そのほかに、交流会では聞かれてもいないのに、自分の会社の年商や従業員数を話してくる人が少なからずいる。
僕のYouTubeでのプレゼンスを知っていて、彼らも台湾で起業した僕に対してマウントを取りたいんだと思う。
まじでウェルカムだ。
むしろどんどんマウントを取ってほしい。
一番怖いのは、相手が明らかに僕より上なのに、僕のことを調べまくってリスペクトしている時だ。
こういう人は、何かをきっかけに僕を敵視したら、本気で潰される。
相手にナメられることは、弱者の生存戦略だ。
リアル店舗したいけど…

最近、日に日に物理的な空間を運営することに興味が湧いている。
理由はいくつかある。
まず、リアル空間で実施したポップアップイベントが、結果的に日本での集客につながる事例が少しずつ増えてきていることだ。
例えば、ポップアップイベントが大成功したマイラは、原宿店舗の新規台湾人の顧客数が大幅に増加したそうだ。
このように、台湾への本格進出が難しい企業でも、現地で台湾人との接点を作り、それが日本での集客につながるのであれば、大きな価値があると思っている。
次に、何かイベントを開催したいと思ったとき、自分たちの空間があることのメリットはかなり大きい。
以前、Bovenを借りてイベントを開催した & ポップアップを依頼した際、当日責任者が遅刻したり、定休日が10日以上あったにもかかわらず通常料金を請求されたり、
さらにはイベント当日に関係者がなぜか無料で参加しようとしたりと、
運営面でかなり振り回された。
自分たちのスペースであれば、そうした余計なストレスは避けられる。
最後に、リアル店舗に来店したお客さんのデータを蓄積し、それをAIで分析すれば、その知見はデジタルマーケティングにも十分活かせると思っている。
このように、今の事業とのシナジーもあるし、仮に店舗単体では大きな利益が出なかったとしても、会社全体で見ればそこまで大きな赤字にはならない気がしている。
けれど、なかなか踏み切れずにいる。
理由は資金じゃない。
一番の懸念は、店舗を運営するためのスタッフを安定して確保できるかということだ。
もう一つは、一般消費者向けのビジネスで日々発生するクレームやトラブルなど、対消費者ならではのストレスに自分がどこまで向き合えるかという点だ。
むしろ後者に関しては、僕がっていうより、運営スタッフが過度なストレスに晒され、その結果離職し、常に人手不足になるのを危惧している。
アメリカのサービス業におけるチップ文化は、”離職を防ぐ”という観点からは本当によくできている…
リアル店舗については、また何かアップデートがあったら別のブログで書きたい。
それでは!