2023年3月現在の台湾
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は2023年3月現在の台湾というテーマでお話をしたいと思います。
何ともざっくりした内容のブログですが、具体的には台湾の経済や台湾のビジネスシーンで何が起きているか、という事についてお話をしたいと思います。
それでは早速本題に入っていきましょう!
2023年3月現在の日系企業の状況
台湾は現在不景気なのか?それとも好景気なのか?と聞かれると、恐らく不景気と答える人が大半でしょう。
今朝 (2023年3/8)のニュースでは、台湾人の一人当たりの GDP が初めて韓国を抜いた、なんて書いてありましたが、周りの経営者に話を聞くと景気は確実に鈍化している感じです。
そんな中、日系のメーカーや小売店は台湾は異常なぐらい業績がいいというお話を聞きました。
具体的には、日系の家具メーカー、玩具メーカー、小売店がここ数ヶ月異常なぐらい業績がいいそうです。
コロナの時は、巣篭もり需要でこうした会社の業績が良くなったのはわかりますが、ここへ来て何が起きているのでしょうか?
様々な要因はあると思いますが、僕は消費の二極化が台湾で進行していると考えています。
現在台湾では物価が高騰し、ホテルは4000 – 5000元(18,000- 20,000円)越えが当たり前です。
給与は上がっていると思いますが、この物価上昇のペースには確実に追いついていないので、人々はどうしても消費を控えていると思います。
これがマクロで見た台湾の経済状況です。一方でミクロに台湾を見ると、物価が高騰しても影響をあまり受けていない層がいます。それが富裕層です。
富裕層は物価が 10-20%上がろうが、関係ないわけです。
そんな彼らはお金を出してでもいい物を買いたいと思っているわけで、日系の商品はそんな富裕層/プチ富裕層に受けているのだと僕は解釈しています。
ただし、ただ高いものを売っていれば売れるわけではありません。
今業績がいいメーカーは、何年も前からきちんと戦略的に富裕層やアッパー層向けに商品を開発し市場に投入をしてきました。
コストダウンの努力を行わず、ただ日本から商品を輸入して高値になっているメーカーは相変わらず業績は変わっていません。
人材不足とその対策
現在台湾、及び日本では慢性的な人材不足が続いています。どの企業も結構人材を欲しがっています。
知り合いの飲食店では、人材が不足しているせいで、お店にお客さんを入れられず、とても歯がゆいというご相談を受けました。
では企業はどのようにして人材を採用しているのでしょうか?ここでは僕らの事例をご紹介します。
後日 HP で書きますが、僕らも人材の採用を強化していて、僕らが取った方法は Facebook 広告でした。
Facebook 広告を台湾で行い、インスタとFacebook に広告を配信した結果、5-6名から応募が来て、そのうちの一人は採用する事にしました。
応募者の中には、23歳の女性がいたのですが、彼女はインスタを見て応募してきたのが興味深い点です。
もしも若い人材を必要としている場合、若い人が滞在しているメディアで接触するのが効果的な事を改めて実感しました。
ここでは、HP では語らないバナーのコミュニケーションについてお話をしたいと思います。
まずは僕らが使用したバナーをご覧ください:
意識したのは以下です:
- 僕の顔を出す
- スタッフの顔を出す
- URL をクリックしなくても内容がわかる広告にする
以前 ONE BOY についてのブログを書いた時、僕は現代の人々は購入に対してどんどん保守的になっているとお話をしました。
これはつまり、ネット上にレビューや評価のない、得体の知れない物は買いたいくないという心理からきているからだと僕は思っています。
僕は採用も同じだと思っていて、人々は得体の知れない企業にはどんどん入りたくない傾向が強まっていると思います。
だったら、代表者である僕の顔やスタッフの顔をバナーに出せば、応募者に安心感を与えられると考えました。
顔を広告に出したのはそのためです。
また、僕はクリックをせずとも内容を伝えられる広告を意識しました。
このロジックの背景には、現代の人々が “クリックをしない” 傾向があります。
最近の調査によると、全 Google 検索のうち、50%はクリックされないと言われています。
人々は検索語、リッチスニペットと呼ばれる、検索画面に出てくる情報だけを読んで離脱する行動が顕著になっています(以下リッチスニペットの画像)。
これは人々がどんどん我慢できなくなっている証拠だと思っています。
検索広告がクリックされて初めて収益化できる Google にはとても悩ましい行動なのですが、この流れは止められないでしょう。
Google が ChatGPT を脅威に感じる要因の一つは、この”クリックしない”行動だったりもします。
Facebook 広告も同じで、広告内に内容を書いてしまった方がいいと判断しました。
Facebook は元々20%ルールと言って、広告の面積の20%を文字で埋めてはいけないというルールがありましたが、これはとっくの昔に撤廃されています。
また、広告はメッセージが少なければ少ない方が伝わるとも言われていますが、時にはこうした文字がつまった広告も、現代では有効だったりします。
唯一の反省点は、広告を動画にしなかった事です。動画にしていればもっと色んなユーザーにリーチできたかなーと思っています。
以上、applemint 佐藤から2023年3月現在の台湾についてでした!