台湾のテレビの影響力と台湾テレビ局の事情

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は台湾に住んだことがある人なら知っているけれど、台湾に住んだことがない人はわからない、台湾のテレビ事情についてお話をしたいと思います。

台湾はケーブルテレビ文化で、テレビは「第四台」と呼ばれます。なぜ第四台と呼ばれるのかは聞かないでください😂

leo

ぶっちゃけ知りません…苦笑

台湾ではテレビを購入しても、日本のようにいきなり民放のテレビが見れる訳ではありません。通常は中華電信(通信会社)などに行って第四台を申請します。

最近では、第四台とネット通信のバンドルが主流で、価格は月々1500 – 2000円といった所です。

ただし台湾は日本と同様にテレビ離れが進んでいる事もあり、第四台は中々苦戦しています。今日のブログでは日本人の方が恐らく知らないであろう、台湾のテレビ局の苦しい事情をお伝えできればと思います。

僕がテレビ出演した時に驚いた事

以前僕はブログにテレビ局に出演した時の経緯や、そこで起きた出来事を書きました。

まだ読んでいない人は是非ご覧ください。台湾でテレビに出るためのヒントや、テレビに出た場合の効果などをぶっちゃけています。

僕がテレビに出演した際に驚いたことの一つが、出演者の準備の少なさです。僕は日本でテレビに出た事がないので、日本と比較はできませんが、台湾のテレビは日本と比べて準備は少ないと思います。

僕が台本を渡されたのは前日の夜ですし、収録当日はリハーサルやセリフのチェックは何もなく、ぶっつけ本番でした😆

そのせいか、僕は当日中国語で「ミサイル」という単語を、間違えて「原子力爆弾」言ってしまいました😅

leo

本番前日に「ミサイル」という単語を友人に聞いたら「原子彈」と教えられ間違えました🙂

また、司会者の方に、「今日何言えばいいですか?大丈夫ですか?」と聞いても、「好きな事言えばいいよ。適当で!」という反応でした。超ゆるかったです。

僕はこのゆるさの原因は台湾のケーブル文化だと思っています。

冒頭でもお話ししたように、台湾はケーブルテレビ文化で、ケーブルテレビに加入するとチャンネルが100近くあります。そのため、視聴数がどうしても分散されます。

そうすると1チャンネルの視聴者はそんなにいません。そんな事もあり、「どうせあんまり見てないから」という、ゆるい感じが生まれるのかなーと勝手に思っています。

僕はテレビ番組に出演した際、「台湾のテレビってこんなんでいいんだ…」と思いましたが、よくよく考えるとこれはケーブルテレビ文化の弊害だなーと思っています。

“取材”した場合は会社名や商品名を話してはいけない

僕は日本に戻ると、よく”がっちりマンデー”を見ています。がっちりマンデーでは会社名がバンバン出ますし、そのPR力はすごいと思います。僕は以前テレビや雑誌に取り上げられた方のお話を聞きましたが、放送後はかなり売れるそうですね。

その一方で台湾では、企業は”取材”された場合、会社名や商品名は番組で出ない決まりになっています。要するに取材された企業はお金を払っていない(PRの)場合、番組内で会社名やサービス名は出ないという事です。

以下は僕が以前、三立新聞というテレビ局に取材されて出演した『消失的國界』という番組の一場面です。

ギリギリ”佐藤峻”という名前が出ていますが、applemint という会社名はどこにも出ていません。

台湾では法律で取材先の会社名や商品名を出してはいけないことになっています。もっと知りたい方は、以下のブログをご覧ください。

テレビで会社名が出る時は広告

逆に、台湾のテレビを見ていて会社名や商品名が出た時は、それは広告です😂

なんか変な法律ですよね?そんなことしたら、資本がある企業の会社名や商品名ばかりがテレビに出ます。まーでもそれが台湾です。

この法律の影響で、僕は以下のような悪い循環が起きていると思っています。

  1. 近年テレビ離れが進んでいる
  2. ケーブルテレビを見る人が減っている
  3. そのせいでテレビ局は企業からの広告収入に頼る
  4. その結果テレビに広告がわんさか出る
  5. 視聴者は広告だらけのテレビを余計見たくなくなる
  6. ケーブルテレビを見る人が更に減る

台湾のテレビは広告のオンパレードです😆 特に最近では、テレビ番組の広告が激しいです。以下は僕が YouTube で適当に見つけた台湾のドラマのワンシーンです。

左上の商品名は広告です。これはドラマが放送されている間はずっと表示されています。ドラマのタイトルも不自然に商品名が明記されていますね😂

また、以下は僕が台湾のあるドラマを見た時のワンシーンです:

女性A:顔色が優れないけど、どうしたの?
女性B:最近疲れが溜まっていて…Aさんはいつも元気そうで羨ましいわ。
女性A:私の元気の秘密はこれよ!XXXX!
女性B:なにそれ?教えて!
女性A:XXXXは1987年ドイツの会社〇〇が製造した、ビタミン◯、ビタミン◯配合の健康食品!そのほか…..

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“そんな不自然なセリフあるわけないだろ!”っていうぐらい、出演者が流暢に会社名や商品の詳細を喋ります。(中国語がわかればこれはこれで面白いです😆)

逆を言えば、こうでもしないとテレビ局はやっていけないぐらい追い込まれているのでしょう…

台湾では自分で発信をするか、広告をするか

いかがでしたか?近年台湾ではテレビの影響力はどんどん下がっていると思います。その背景には、PRでは会社名や商品名を出せない台湾の法律も関係していると思います。

日本でそこそこ有名な会社が、台湾に来てテレビに出てもその影響力はかなり限定的です。その結果、台湾でビジネスを軌道に乗せるには広告を出すしかなかったりします。

台湾に来た人は、遅かれ早かれこの事を理解します。しかし日本で広告を出さずに有名になった企業は、広告に対してアレルギーがあり、中々GOサインを出しません。

その結果、何もしないまま何ヶ月も経ち状況は何も変わらないなんて事は多々あります。

別に僕が広告代理店だからこういう話をしているのではなく、台湾で短期的な結果を出すには本当に広告しかないんです🙂

広告が嫌ならYouTubeやブログ、SNS を活用してコンテンツを作らなければ、認知度は上がらないでしょう。

しかしコンテンツはすぐに結果が出ることは少なく、台湾にいる日本人の多くは他の業務もあって、コンテンツ制作に時間を費やす人はほとんどいません。

結論を言うと、台湾ではテレビを使って認知度を上げるのがとても難しいので自分でコンテンツを配信するか、広告を出すかのどちらかしか選択肢はありません。

皆さんの参考になれば幸いです。