台湾飲食業の衰退とこれからの未来
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は台湾の飲食店の今後についてお話が出来ればと思います。なぜ僕が台湾の飲食の話?とみなさん思ったと思います😅
僕は飲食業に携わってはいませんが、幸いにも台湾で飲食業に10年携わるお客さんがいます。今日のお話はその人から聞いた結果、今後台湾の飲食業がどうなっていくかというお話です。
結論から言うと、台湾の飲食店の未来は結構暗いなーと思っています。その理由は少子高齢化によって市場規模が少なくなるというよりも、人の問題です。
飲食店では最近とにかく人が集まらないらしく、今後は需要はあっても供給が追いつかず、飲食店の市場規模が縮小するのではないかと僕の顧客は話しています。
今日はそうした台湾の飲食業に関するリアルなお話が出来ればと思います。
有名芸能人のお店にスタッフが集まらない
台湾で人気の司会者「陶晶瑩」さんが先日、自身の開いたレストランに全く人材が集まらないという話をテレビでしていました。
彼女のレストラン「辣杯杯」は聞いた話によると、割と評判はいいらしいのですが、それでも社員が集まらないため、テレビでは某デパートから撤退する事を表明していました。
彼女の求人内容を見ると、月給は36,000NTD らしく、これに対してネット上では「それじゃー人は集まらないよ」と批判交じりの声があったそうです。僕の感覚からすると、36,000NTD は安くはないけど高くもないという感じです。
それなのに、「人が集まらない」ネット民は語っているわけですから、台湾人の仕事に対する選り好みはすごいなーと感じています😅
また、彼女が有名人なのが少し逆風になっていて、ネット民の中には「あなたはそれだけ稼いでいるのに、従業員の給与はそれだけですか?」と言う人がいたようです。
ちなみに以下は2023年6月に、くら寿司の前で撮ったアルバイト募集の紙です:
チラシには店長候補 42,000NTD と書いてあります。"店長候補"と書いてますが、正社員として入社すればいずれは店長になるわけで、つまりは正社員の給与が42,000NTD からということです。これは結構高いですね。
どうやら最近台湾の飲食店は40,000NTD を保証しないと人が集まらないらしいです。
台湾に住んでいると、飲食店やサービス業は「きつい」、「キャリアが無い」という声を度々聞きます。特に名門大学を出たような台湾人はいくら初任給が高くてもサービス業を選ばず、給与が少ないデスクワークを好む傾向にあります(日本もそうですかね)
それこそ広告代理店は給与が割と低いのに入社先としては結構好かれます。ただし大手広告代理店は仕事が細分化されまくっていて、やる事はひたすらメールの返信とプロジェクトマネージメントのケースが多く、正直ベンチャーより学べる事は少ないと思っています(もちろんケースバイケースでしょうが)。