海外に人がいない国への進出支援は限界があるよね (台湾編)

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は、「最近、海外進出支援サービス(特に台湾進出支援)が増えているけれど、現地にスタッフがいないとアドバイスの質が低くなり、できることが限られるよね」という話をします。

最近、某企業の台湾代表の方とお話しする機会があり、とても興味深い話を聞きました。

その企業はもう台湾に進出して長いものの、新しいアイデアが欲しくて、本社が台湾向けにコンサルタントにアドバイスを依頼したそうです。けれど、このコンサルタントは台湾現地にいないためか、彼が提案したアイデアは台湾現地にいる代表者から見るととても表面的だったそうです🙂

たとえるなら、コンサルタントが台湾在住10年の僕に対して「台湾人はFacebookユーザーが多いので、Facebookを活用しましょう」みたいなアドバイスをした感じです。そりゃー信頼を得るのは難しいですよね...😅

話を戻すと、その企業の代表者さんとの会話では最終的に、「やっぱり現地にいないと説得力ないし実は分からないこと多いよね」という結論に至りました。

なので、"台湾進出支援" を日本からリモートでやろうとしている会社は絶対どこかで限界がきます。

今日のこのブログでは、台湾現地にいないと絶対わからない情報の実例をみなさんにお伝えできればと思います。

ビジネスは結構感情論で動くけど、海外にいると感情はわからない

自分が経営者の身になって台湾で事業をして思うのは、「人って感情の生き物だよなー」ということです😀 (これは僕も然り)
厄介なことに、ビジネスは感情論で動くことがめちゃくちゃ多くないですか?😅

もしかしたら若い人は、「なんでもっと合理的に動けないの?バカじゃないの?」と思うかもしれません。でもそれがビジネスなんですよね...😲

日本からリモートで台湾進出の支援をすると、台湾にいる企業間や代表者間の「感情」を理解することが出来ず、事業を前に進められない事は多々あります。

僕自身の話で恐縮ですが、僕も人間なので、苦手な企業や人は当然います😅

例えば僕は起業1年目の時に、「君の会社はうまくいかないよ」と言われたことがありますが、言ったその人は今でも健在ですし、僕はその人に対して今でも「ざまーみろ」といった幼稚な感情を持っています😉

当然、その人と僕が仕事をすることはないでしょう。

逆も然りで、僕の事が嫌いで僕を避けているビジネスマンや代表者はいます。
「applemint 怪しい!佐藤峻は〇〇!」みたいな陰口をしている人がいるという話は別の人から聞いたことがあります。

僕の名前が飲みの場で挙がるなんて...なんだか有名人になった気分で光栄です🙃

こうした感情論や担当者の好き嫌いでビジネスが動くケースは日系企業だけでなく、台湾企業の間でも結構多いです。

例えば、小売店の場合、「あなたの会社の商品は全聯では扱っているけれど、うちでは扱ってないよね?なんでうちに話をしなかったの?うちで扱ってる御社の商品を扱わないよ」みたいな脅迫めいた話が小売店のバイヤーからされることは日常茶飯事です。

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*ただし、コカコーラとか莫大な資金を持っていて尚且つどこへ出しても売れるような商品を持っているメーカーは例外です...

そのほかに、小売店とメーカーの間で実際にあった話ですが、ある時担当者が変わった瞬間、今まで納品を進めていた商品が急に小売店に置けなくなった、なんて事もあります。しかも台湾って離職率が高いのでこうした事が頻繁に起こるのが悩ましいところです。

こうした事情を理解せずに、「台湾での販路拡大のためには、長期的に台湾の全スーパーと全コンビニに商品を置く事を目指すべき!」なんて事を言う台湾進出支援会社がいるとかいないとか😅

台湾現地にいる人からすると、ちょっと非現実的です。ブランド力と販売力を上げれば出来なくはないでしょうが、長〜〜〜〜い道のりと莫大なコストが待ち受けています😬

それはともかくここで言いたいのは、企業間や代表者間には好き嫌いが存在し、ビジネスは必ずしも合理性だけで動かないということです。しかし、日本にいると人や企業間の感情が見えません。その結果、台湾現地に人がない会社が台湾の進出支援をすると、レベルが低くなる可能性が高いという事です😅

あと、会計事務所やレンタルオフィスで住所を借りているだけの会社も要注意です。重要なのは、台湾現地で人がきちんと稼働しているか否かです。

日本の常識は世界の非常識

台湾では出店の際の家賃交渉で、「Aさんとオーナーは仲がいいから、直接交渉するよりも、Aさんにコミッションを払って、Aさんを通じて交渉した方がいい」というケースがあります。いわゆる「關係(グアンシー)」ってやつです。

ちなみに、台湾でビジネスを始めて分かったのは、如何に多くの日本人が紹介や、案内、仲介に対するコミッションの意識が乏しいかということです😓

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