ネットとリアルの違い:人格の使い分け

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日は、ネット上と現実では人が性格や口調を使い分けることが多いにもかかわらず、多くの人はそれを同一人物として捉えてしまい、そこに弊害が生じるよねーという話をしたいと思います。

突然ですが、最近「BeReal」というSNSが話題になっています。『リアルな日常を友達と。』というキャッチコピーで、日本でも徐々に流行しているようです。

SNS の仕組みは以下の通りです:

まず、ユーザーにSNSから通知が届きます。その後、通知を受け取ったユーザーは、2分以内に写真をアップする必要があります。この2分以内という制限の中で、その瞬間のリアル(現実)の写真を投稿するのが、「The Real」と言われる所以です。

インスタグラムには、日常が充実しているような綺麗な写真が多く投稿されますが、そういった表面的な投稿に飽きた若い世代を中心に、裏表のないこのSNSが人気を集めています。

個人的にBeReal にはそんなに興味はないのですが、BeReal が流行れば流行るほど、情報はどんどんクローズドになっていく気はしています。

ネットやAIの普及に伴い、"答え"が簡単に手に入る時代になると、僕たちはどんな情報でも得られると錯覚し、社会や他者に対しても「裏表のない本当の姿」を求めがちです。しかし、現実にはどんな会社や人にも、言えない「裏の顔」があるものです。

裏を公開する要求が増えれば増えるほど、本当の "裏" の価値は増し、それを発信する場所はクローズドな場へ移行すると思っているからです。

今日はそんなテーマについて話したいと思います。

僕に対する誤解

先日、YouTubeでチャウ・シンチー(周星馳)のエピソードを見ました。彼について知らない方のために簡単に説明すると、彼は映画『少林サッカー』の主人公であり、香港の大大大スターです。

余談ですが、チャウ・シンチー(周星馳)は有名になる前、俳優を目指してオーディションを受けようとした際、内向的で恥ずかしがり屋だったので、友達を誘って一緒にオーディションを受けたそうです。

その結果、なんとその友達が合格してしまうのですが、その友達というのは、なんとトニー・レオン(梁朝偉)だったとか…(彼は映画『レッドクリフ』で金城武演じるキャラクターと対峙した呉の戦略家としても有名です)。

そんなチャウ・シンチー(周星馳)ですが、映画では明るくコミカルなキャラクターを演じていますが、インタビューや公の場では非常にクールで、ほとんど笑顔を見せません。

これに対して違和感を感じる人もいるかもしれませんが、僕は人はそんなもんだと思っています。

韓国のアイドルのオーディション番組なんかを見ていると、部屋の中までカメラを回して、ほぼ密着動画のようになっています。恋愛バラエティー番組も台本があるにも関わらず、たとえばプレイボーイ役の男性は、恐らく視聴者から現実世界でもプレイボーイだと思われていると思います。

もしかしたらそういう裏表がない人もいるかもしれません。ただし、僕はそうではありません。

僕は内向的で、大勢の飲み会や集まりはかなり苦手です。友達付き合いも決していい方ではないでしょう。人に質問するのも恥ずかしく、思春期は先生やサッカーのコーチにあまり積極的に質問やアピールができませんでした。

人前で発表やプレゼンをすることは得意な方ですが、人前で発表をするときは自分に暗示をかけスイッチを切り替え、演じている感覚です。発表は得意な方だと自覚していますが、僕にとってそれは演技が得意な事と同じで、目立ちたがり屋で雄弁な事とは少し違うかなーと思っています。

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