【世界は繋がっている】グローバル時代の”売上”という KPI について..
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
先日1月3日に日本から台湾へ帰国しました。日本滞在中は食べ過ぎたので、現在必死で体重を落とそうと頑張っています😂
今日は日本から台湾に帰国した際に気づいた、グローバリゼーションの話と、人の購入が国を跨いだ時の、適切な KPI の設定の仕方についてお話をしたいと思います。
とは言え、僕は別に超グローバル企業の役員でもなんでもないので、ちょっと説得力はないのですが、個人的に日系のBtoCメーカーに関して言うと、台湾と日本の間で売上を競い合うのは、ちょっと違うかなーと感じています。
空港で見た台湾人の光景
台湾の人口 2300万人のうち、400-500万人が1年に1回は日本を訪れ、なんならその多くはリピーターという状況において、もはや炊飯器を買う人はほとんどいないだろーと思っていました。それは間違っていました...😂
僕は日本から台湾に帰国した際に、仙台空港で少なくとも炊飯器を買っていた人を 3人見かけました。あ、ちなみに我が家の炊飯器は10年ものです😂
日本の家電は相変わらず人気だなーと思わされました。考えてみれば、炊飯器も毎年マイナーなアップデートがありますし、円安なのでこの機会に買おうって気持ちはわからなくはないです。
ここでみなさんにまずお伝えしたいのが、海外からの観光客の購入は国を跨ぐということです。一部自国に持って帰られない肉製品や農作物は別として、それ以外の多くの商品は、日本で購入されて自分達の国に持って帰られます。
当たり前に聞こえますが、10年前のインバウンド訪日観光客が1,000万人だった時代は、今と比べてそんなにインバウンド消費がなかった事を考えると、これは大きな変化です。しかも日本を訪れている観光客の大半が近隣のアジア諸国からなので、アジア人が日本に訪れて日本の物を購入している事になります。
参考:https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/
この、日本の近くに住んでいるアジア人が日本で大量に物を買って帰るという事は結構すごい事だと思っています。
例えば以下の記事では、英国は Brexit がきっかけで、英国よりもパリやミラノで買い物する人が増えていると書かれています。
英国の 免税制度 の停止で、ブランドは売上減少へ:パリ、ミラノで買い物する観光客が増加
パリやミラノには有名ブランドが多く店を構えていますし、免税となれば購入者が増えるのは納得です。ではこうした消費行動がパリやミラノ以外で起こるかと言うと、そうでもないわけで、実際英国では消費が減っているわけです。
日本に関しては、たとえ近隣諸国から来た観光客が免税の対象外になっても、購入は減らないと思っています。これは日本商品に対する信頼と商品の機能の高さが故だと思います。それはすごい良い事であると同時に、弊害も起きています。
例えば、アジアの近隣諸国に商品を輸出しているメーカーからすると、現地で商品が売れにくくなる可能性は出てきます。今回僕が空港で見た某日系メーカーの炊飯器は日本と台湾で販売されています。しかも円換算すると、台湾の方が2倍ぐらい高いわけです...