台湾におけるデジタル戦略の構築
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
先日、applemint lab のメンバーキャリーさんのために、台湾で音楽教室を開いた場合、どんな戦略があるかというブログを書きました。
ブログの内容を簡単にまとめると、会社の事業戦略は上場している競合を調査して競合の真似をすれば良くないですか?みたいなものでした。
そうは言っても、真似しようと思って真似できるならビジネスは難しくありません。また、他社のビジネスを真似ても必ずしも上手くいくわけではありません。
なので前回のブログでは、競合を分析しつつ、自分の強みやリソースを理解して戦略を立てた方がいいですよね!というお話をしました。
そんなブログを書いていて途中で気づきました。「あれ、じゃー僕は何をすべきなんだっけ?」と...😅
そうなんです。人にはあーだーこーだ言っておきながら、自分の会社の事を少し忘れていました😅
厳密に言うとちゃんと計画は立ててますが、去年立ててから今年アップデートしていませんでした。
そこでこのブログでは、旧正月というお休みの時間を借りて、デジタルマーケティング/広告代理店の分析を行い、applemint が何をすべきかというお話をしたいと思います。
それでは Let's go!
競合云々の前に僕らのビジョンやら使命やら
競合を分析する前に、まずはみなさんに僕らのなりたい姿や使命についてお話したいと思います。
それと言うのも、企業の何をすべきかは、企業の現状や方向性によって変わるからです。
ちょっと事例をご紹介します。
僕は旧正月前に日本に1週間ほど滞在したのですが、その際に街中で某企業のこんなメッセージ(広告)を目にしました。
"xx(企業名)があなたの夢を叶える"
仮に僕らが同じメッセージを発信しても、現在5人の会社が誰かの"夢"を叶えるというのはなんかピンときません。
なので僕らは身の丈にあったもっとスケールダウンしたメッセージが現時点では適切だと思っています。
僕らは自分たちの現状を考慮した上でなりたい姿と将来やりたい事を以下のように定義しています:
- 海外と仕事をする(楽しいから)
- 自分が面白いと思った事をする(MV制作とか)
- お客さんのビジネスを成長させて喜んでもらう(嬉しいから)
更に言えば、より多くの企業がデジタルの可能性を見出しビジネスを飛躍してもらえれば嬉しいなーと思ったりもしています。
また、『ミッション』というか、どんな使命感を持って仕事をしいるかというと、"ゴミを売らない" です(苦笑)
お金をもらって適当な仕事をしている広告代理店や、お金儲けのために効果のないサービスを売る企業が許せないので、正義の味方になったつもりで仕事しています。
従って競合調査も大事ですが、あくまで根底にある思いやビジョンをベースに次の方向性を定義するのがいいでしょう。
広告代理店(デジタルマーケ)の競合分析
前置きが長くなりましたが、競合分析に入りましょう。今回僕がまず参考にしたのは、デジタルホールディングス(旧名:オプト)という上場企業です。
従業員数 1,000人を超す、大きな会社です。
まず、キャリーさんの時同様にデジタルマーケティングを主体とする企業の利益率や事業内容を見ました。
その結果、この会社の2022年度の粗利率は約27%で、営業利益率は約13%ありました。事業は主に3つで、DX事業、デジタル広告運用事業、そして金融事業です。
売上の85%はデジタル広告運用事業で、DX事業が11%、そしてその他という感じです。
では、そんなデジタルホールディングスは将来どのようにして事業を発展しようとしているのでしょうか?