【過去ブログ公開】【Tシャツ発注に学ぶ台湾企業とのビジネス】超リアルな失敗経験談　その2 (2021年11月19日)

2023.7.6

こんにちは、applemint lab 代表の佐藤です。今日は前回のその1 に続いて lab の会員の人向けに僕が applemint lab 用のT-シャツを作った時に起きたトラブルについてシェアしたいと思います。

まー何が起きたかというですね、完全に騙されましたね…

このブログではどう騙されたか詳細に述べ、台湾の企業と取引をする時の注意点を話します。今後台湾に進出して台湾の会社と取引する予定のある方は必見です。

台湾での先払いはリスキー

僕お金で揉めるのが大嫌いなんですよ。お金で云々揉めて発生するコミュニケーションの時間とか無駄としか思わないので、お金で解決できるならさっさとお金を払って済ませたいタイプなんです。

なので、今回T-シャツを発注する時先払いしました。しかし今回お金を先払いした事でかなり色々やられました。具体的に何をされたか書きます。

一つ一つご説明します。まず以下今回の注文書をご覧ください。

運費（送料）がちゃんと含まれているのわかりますよね？ちゃんとこの金額払いました。それなのに着払いにされたんです。

これは先払いをしたため、相手に付け込まれました。ものが出来上がって送られてきたのに、着払いを拒否して送り返すと相手が送ってこない可能性が大いにあるからです。

次に、途中で追加料金が発生しました。理由は色が多くなったからでした。以下、僕らの T-シャツをご覧ください：

人によっては色が多いというかもしれません…

しかし、途中で値段を上げられた一番の原因は先払いしたからだと思っています。要するに僕には拒否権がなくなったんです。お金を先にもらった相手は「この追加請求を払わないとやらないよ」と言えます。

しかしタダで引き下がるのが大嫌いな僕は、条件として失敗したT-シャツもよこせと要求し、向こうから承諾を得ました。後日、送られてきたT-シャツの数は発注した100枚ジャストでした🤗

「おい！話が違うじゃねーか」と言ったら、「失敗したT-シャツはない」というのが向こうの言い分でした。つまり歩留まり100%です。

こんな事言うのもあれですが、今回は僕が完全に甘かったです。台湾にはもう6年いて、こういう相手がいる事も知っているのに、信じ切ってしまいました。

では海外ではどのようにして発注を進めればいいでしょうか？どのように未知の業者と仕事をすればいいでしょうか？

まず支払いについてお話しします。僕はT-シャツに限らず、何かを発注するときは基本的に納品前にデポジット金として金額の半分、納品後にもう半分を支払う形がいいと思います。うちはウェブサイトの制作をする時にそのようにしています。

それなのに今回しなかったのは僕が相手を信じすぎました。また、取引相手の選定ですが第三者のリファラルがいいと思います。

別に日本でもこんなの当たり前ですよね…

僕が今回発注をした相手はたまたま知り合った台湾の某アパレルメーカーの社長で、深い付き合いではありませんでした。つまり第三者からの彼の評判が抜けていたという事です。

また、今回T-シャツの原価は1着350元で、結構な値段がしました。僕はもう台湾に5-6年いるのでこの原価が高い事は知ってました。

それでも発注しようと思ったのは発注相手がアパレルブランドで、アパレルブランドの品質を期待したためです。

届いたT-シャツの品質は悪いものではありませんが、素晴らしい品質とは思えないものでした。そのため価格の目算も狂いました。

まず、T-シャツの価格を下げます。元々1,000NTD で売ろうとしていましたが、600NTD にします。このT-シャツを1,000元で売る事は僕の信頼を傷つけます。

T-シャツの原価を開示し、発注者とのやりとり、台湾で何が起きたか全て公開します。またT-シャツで得た資金の使い道も全てお話しします。

皆さんも是非台湾にいらした際はお土産品として購入して頂けると幸いです。

ここまでの話を読んで誤解を生んでしまったら申し訳ないのですが、今回のT-シャツは悪いT-シャツではありません。しかし1,000元という強気な価格で売れるT-シャツとは全く思いません。

今回台湾で T-シャツの発注をしただけで、こんなにも学びがありました。今後も色んな実験や失敗を重ねて皆さんに情報を共有できたらいいなと思っています。

次回は実際にT-シャツがどれくらい売れたかというお話と、T-シャツを売った場合にどんな事をしないといけないのかお話したいと思います。