結局経営は落ち着く所に落ち着く話
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は会社経営って結局落ち着く所に落ち着くよね、という当たり前なお話をします😅
当たり前なのですが、その当たり前をぶち破って僕は当たり前でない事をしようとしていました。その結果、経営があまりうまくいかず、結局落ち着く所に落ち着いたというお話です。
もっと早く気づければ、違う結果になっていた気がしますが、自分で失敗を経験したから今があるのであって、それはそれでいいかな、と思っています。
ということで、このブログでは僕がぶち破ろうとしていた台湾における会社経営の常識と、ぶち破ろうとして何が起きたか書きたいと思います。
細分化された仕事に対する疑問
僕は以前某外資系の広告代理店に勤務していました。その時の僕の役職は AE (アカウントエグゼクティブ)といって、クライアントとのコミュニケーションを主に担当していました。
"エグゼクティブ"と書いてあると、なんだかすごい人に見えますが、簡単にいうと下っ端です😃
その当時の僕の主な仕事は以下です:
- クライアントへの報告(定例への参加)
- クライアントからの質問に対する応答
- スケジュール管理 (プロジェクトマネージメント)
- 納品管理
ざっとこんな感じです。他にも小さな仕事はいっぱいありましたが、主にこれらの仕事をしてました。
これらのお仕事を1年ぐらいして、僕は会社と契約内容を巡って辞める事になるのですが、辞めた際に「あれっ、僕スキル何もなくない?」という事に気づきました。
厳密に言うと、AEの仕事を通じて、コミュニケーションスキルとかは身につきましたが、営業をして数字を作ったわけでもないですし、正直自分で誇れる"何か"がありませんでした。
クライアントへの報告書は分析チームが書き、クライアントのマーケティング施策はプランナーが企画し、デザインはデザイナーが行い、デザインの企画はプロデューサーが行い...みたいな感じで、僕は最後のコミュニケーションをしていただけでした。
その結果、僕には何も残らなかったんです。幸い、僕には中国語という武器と、個人で1からウェブサイトを作ってそのウェブサイトの運営とSEO を、10年以上していた実績があったので台湾の現地企業に就職もできましたが、それがなかったらやばかったでしょう...
僕は30代手前で、台湾の20代のように会社を1-2年で辞めるペーペーになる所だったんです。
これは良くないと思った僕は、創業した時に今後入社したスタッフは、うちを辞めてもスキルが身につくように、出来るだけで仕事の範囲を広げ、権限を与えようと思いました。
こうする事で少なくとも辞めたスタッフは、辞めて次の会社の面接を受ける時も誇れる"何か" があると思いました。