【台湾で起業を考えている方へ】台湾起業3ステップとNG行為
こんにちは、applemint 代表の佐藤です😎
先日 applemint HP のブログで、僕に過度な期待を抱く人がいて、僕に起業のアドバイスを求めるけれど、僕の回答がつまらないと不機嫌な顔をする人がいるみたいな話をしました。
ただ、僕にアドバイスを求めにくる人の中には真剣な人もいると思うので、今日は台湾で起業(ある程度成功)するために必要な3ステップを書こうと思います。
今後起業関連のお問合せが来たら、このブログを使って今から話す3ステップをきちんとしているか否か聞いて、それから人に会おうと思っています。
みなさんも参考までにどうぞ!
ステップ1. 今からやるビジネスの競合は誰か?
台湾で起業をしたい!という人に、僕がまず聞く一つ目の質問は、「あなたのビジネスの競合は誰ですか?」です。
この時、オラオラ系の方は「競合なんていません」ってよく答えるのですが、競合がいないビジネスは、今までに誰かがやったけどうまくいかなかったビジネスである可能性が高いです。
2022年になって、誰もやった事がないビジネスなんてないです。ましてや、自分だけが考えたアイデアなんてないです。
よく大学生が誰もしていない奇抜なビジネスをしようとする傾向にありますが、そのビジネスの成功確率は低いと思っています。一例を挙げると、「日本では〇〇が流行っているが台湾では流行っていない!だから台湾でやりたい!」というビジネスです。
僕の予想だと多分輸送費や関税にコストがかかりすぎて先人が諦めています。
その他に聞いたことがあるのは、日本語が学べる料理学校です。
もしかしたら既にあるかもしれませんが、僕が知る限り流行ってはいないと思います。やってみてもいいとは思いますが、多分台湾人の多くが料理をせず、日本語を学びながら料理をするニーズがあまりないのでしょう。
すみません!きちんと調べてないです!
例えば台湾でカフェを始めるにしても、競合はひとまずスタバや Louisa にして、スタバのどういう部分を改善したいか考えるといいと思います。
ステップ2. 今からやるビジネスの収益はどうなってますか?
以前僕は、台湾の珍しいお土産を日本人向けに販売するECサイトを作りたい!という方にお会いした事があります。その方は日本に売ってないような、ニンニク味のピーナッツや、台湾にしか売っていない特別なカラスミをパッケージにして売ろうとしていました。
そのビジネス自体を否定するつもりはありませんが、僕がその方に、「同じ事をしている競合の原価率と営業利益率はいくらですか?」と聞くと彼女は答えられませんでした。
台湾で物を仕入れて日本に売るというのは、十中八九小売業に属すると思います。小売業は誰でも始められる反面、営業利益率が低い事で知られています。営業利益率は大体みな 5%ぐらいかと思います。
僕に相談してきた彼女は、このビジネスを思い立ったのはいいものの、お土産を送る際の原価となる送料はノータッチで、なんなら EMS で配送をしようとしていました。
EMS で毎度配送してたら、相当量を売らないと儲からないでしょう…
台湾でこれから起業する方のビジネスは、絶対になんらかの業種に属します。例えば僕らは広告代理業をしています。
広告代理業の営業利益率は電通や博報堂で5%ほどです。サイバーエージェントはちょっと異質で、ゲーム事業の高利益に助けられ二桁の営業利益率もあったりします。
自分がこれから始めるビジネスは何にどれくらいの費用がかかるかはおさえておく必要があるでしょう。
ステップ3. 面白い事はお金が出来てからやってみては?
台湾で起業をしたいという人の中には、「儲けたい!」よりも「面白いことがしたい!」と思っている人がいます。僕は個人的にそういう人が大好きです。
でも面白い事って儲からない場合が多く、それを収益化させるにはかなりの努力が必要だったりします。
例えば、規格外の野菜の販売は面白いですけど、ぶっちゃけ全然儲かりません。この事は以前ブログでも暴露しました。なんなら今こうして書いている有料記事/面白い事しましょうコミュニティ (applemint lab) も全然儲けは良くないです。
でも、僕は台湾で面白い事をしたい人と一緒に何かをしたいし、面白い事を一緒にするメンバーが必要でやってます!この applemint lab が出来るのも本業のデジタルマーケティングでそれなりに収益を得ているから出来ています。
applemint lab は僕の中ではもはや CSR 的な感じです(笑)大部分の記事を有料にしているのは、会社に迷惑をかけたくないのと、面白い事をする原資が必要なのと、僕が情報をタダで売りたくないからです。
面白い事をしていれば、儲かる事をしている人より支持者ができると思います。やりがいもあるので、是非チャレンジしてもらいたいですが、まずはその前に既存ビジネスを改善する事から始めてみてはいかがでしょうか?
以上 applemint 代表佐藤からでした!