台湾在住現役日本人ママに聞いた超リアルな台湾幼稚園事情

こんにちは、applemint lab 代表の佐藤です😎

今日は台湾の幼稚園事情についてお話をしたいと思います。以前 Youtube で台北の私立の幼稚園の学費がめちゃくちゃ高いというお話をしました。

今日はその時に話した内容を更にアップデートしたいと思います😃

僕は今回のブログを執筆するにあたり、現在台湾で2歳のお子さんを持ち、台湾のローカルの幼稚園に子どもを通わせている友人に色々お話を聞きました。

彼女は以前ネットで台湾のローカルの幼稚園の情報を調べようとしたのですが、日本語で検索した結果、在台駐在員の奥さんが書いた日本人の幼稚園や高めの私立の幼稚園のブログばかりがヒットし、参考にならなかったと語ってくれました。

つまり、日本語で書かれた台湾 (台北) のローカルの幼稚園について書かれたブログは情報が少ないという事です。

なのでこのブログでは台湾 (台北) のローカルの幼稚園について、実際に台北のローカルの幼稚園にお子さんを通わせている、僕の日本人の友人の話を基に実情を話せればと思います。

このブログが台湾でローカルの幼稚園を探している人の役に立てば幸いです。

台湾の幼稚園の種類

知らない方のために台湾の幼稚園の種類からお話をします。台湾には4種類の幼稚園があります。

  1. 公立の幼稚園
  2. 非営利の幼稚園
  3. 準公立の幼稚園
  4. 私立の幼稚園

公立の幼稚園はその名の通り公立の幼稚園です。『非営利の幼稚園』は行政が土地や建物、設備を非営利法人に提供する幼稚園です。

次に少し分かりづらいのが準公立の幼稚園です。

準公立の幼稚園は元々私立だった幼稚園が、政府の定める一定の基準を満たすことで、政府から補助金をもらって準公立幼稚園となった幼稚園です。これは台湾の政府が幼稚園の数を増やすために行った取り組みだそうです。

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幼稚園は作ろうと思ってもすぐに作れるものではありません。そこで既存の私立の幼稚園を”半”公立化したのが準公立の幼稚園です。

そして最後に私立の幼稚園です。私立の幼稚園は本当に色々な幼稚園があります。日本人学校や、インターナショナルスクール、バイリンガル教育の幼稚園などは全て私立の幼稚園です。

最後に以下中国語ですが、私立の幼稚園を除いた台北の幼稚園の特色を表した表を貼っておきます。

参考:https://www.parenting.com.tw/article/5066690

それぞれの幼稚園の学費

次に幼稚園の学費についてお話をします。1番安いのは公立で、次が非営利、そして準公立、最後が私立です。

一部の幼稚園の学費は決まっていて、公立は1,000元/月、非営利は2,500元/月、準公立は3,000元/月です。

元 (台湾ドル)

2023年5月26日現在1元 (台湾ドル)は大体4.4~4.5円です。なので日本円に換算したい場合は値段に対して4~4.5をかけてください。

また、学校によっては通常二人目の学費は一人目よりも安く、二人目はもっと安く、公立に至っては二人目の学費はタダです。

一方の私立の学費はレンジが広く、僕が聞いた感じだと台北市の幼稚園は大体10,000元/月 – 20,000元/月ぐらいする感じです。

インターナショナルスクールや学費の高い私立の幼稚園だと月々40,000元する所もあるそうです。

私立に入園した台湾国籍の子どもは補助金が出るそうですが、公立の幼稚園に通う台湾国籍の子は補助金をもらえないそうです(公立は補助金を支給せずとも学費が十分に安いという認識) 。外国人は特に何ももらえません😂

leo

移民はどこの国へ行っても待遇が悪い…😭

また、台湾の幼稚園は通常2学期制で、それぞれの学期が始まる前に親御さんは註冊費と言われる登録費を払います。

ここで僕の友人のリアルな学費をご紹介します。僕の知り合いは內湖という地区に住んでいて、ローカルの私立の幼稚園に子どもを通わせています。

彼女の幼稚園の学費は月々12,000元で、登録費が17,500元だったそうです。つまり彼女は年間 12,000元 (12ヶ月分)+登録費 17,500元 (2学期分) = 179,000元 (78万円ほど) の学費を払っている事になります。

leo

日本の私立の高校と同じぐらいの学費では….

抽選に当たらない外国人

ここで悲しいお知らせがあります。台湾で 2-3歳の子どもを持つ日本人の方は子どもを公立の幼稚園に入れることはかなり難しいそうです。

公立の幼稚園に入れるかは抽選で決まるのですが、この抽選には優先枠があります。

優先枠はまず身体障害者や原住民、低所得者に枠が振り当てられます。次は一般の台湾人及び台湾に住む一般の外国人です。しかし僕の勝手な予想ですが、”台湾人”の方が外国人よりも優先されるでしょう。

leo

あくまで僕の勝手な推測です。外国人より台湾人を優先するとはどこにも書いてません。

なぜ僕がこう思うかというと、もしも自分が幼稚園を運営する立場だった場合、外国人って少し面倒だからです。何か子どもがトラブルを起こした時、親御さんが中国語を話せないと面倒ですよね?

外国人が台湾で不動産を借りにくいのと同じです。台湾でお部屋を探すとき、多くの人は 591 を見ると思います。591 に登録された物件を見ると「外国人お断り」なんて書いてません。

しかし外国人が実際に物件の不動産やオーナーに連絡をすると、「台湾人の保証人がいないと外国人には貸せない」と言う人は結構います。

台湾の外国人に対する扱いなんてこんなものなので、外国人が抽選に当たる確率はほぼほぼ無いと思っていいでしょう…😅

leo

日本の一部の大家さんも結局外国人に対してあまり好意的では無いですしね…

独特な台湾の幼稚園の枠

もう少しだけ台湾の幼稚園の”枠” についてお話をさせてください。前章では公立の幼稚園の枠はまず原住民や公立の幼稚園がある地区に住む低所得者、そして身体障害者に割り当てられると書きました。その後は抽選です。

ここで僕はある疑問を持ちました。

例えばある年、出生率がめちゃくちゃ少なくて子どもの数が少なかったら枠が余って、外国人 (日本人) も公立の幼稚園に入るチャンスがあるのでは?と思いました。

そこで僕は友人にこの疑問を尋ねると、彼女は「なんだかんだ言って外国人は公立に入るのが難しい」と答えてくれました。

その理由は台湾では幼稚園の枠を年齢や学年で分けてないからだそうです。

例えば僕に今2歳の子どもがいたとします。そして僕が住む地区には 2022年時点で2歳児は10人しかいないとします。また、僕が住む地区の公立の幼稚園の枠は50あるとします。

一見すんなり入れそうですが、この”50人”の枠には2022年時点で3歳、4歳、そして5歳の子どもも対象となります。

そうすると50の枠に対して2歳児は10人なので残り 40枠余っても、3歳児、4歳児、5歳児が残りの枠を取っちゃうという事です。

5歳児は確実に公立の学校に入れる

ここで面白い制度をご紹介します。台湾では5歳児は外国人でも必ず公立の幼稚園に入れるようになっています😺

台湾に住む人の中には子どもが生まれてから一切幼稚園に入れない家庭もあります。台湾の政府はこうした家庭の子どもに配慮して、小学校に入る前の腕慣らしの意味を込めて、小学校に入る前の最後の1年である5歳児は全て公立に入れるようにしています。

この結果、繰り返しになりますが、2-3歳の子どもを持つ日本人の方は、お子さんを公立の幼稚園に入れる事が絶望的に難しくなります。

なぜなら、5歳児が公立の枠を必ず埋めるからです。

この話を聞いた後僕は友人に、「息子さんが5歳になったら公立にいれて学費を節約でききるね!」と伝えると、彼女は「でも息子が5歳になった時に公立の幼稚園に入れるかはわからない」と答えました。

理由は急激な環境の変化に息子が適応できるか心配だからだそうです。

確かに5歳時に転校すると今まで2年かけて作ったお友達や、慣れた環境は全てリセットされます。そのため、息子/娘が5歳になっても結局私立に通わせ続ける親も結構いるそうです。

公立と私立で異なる時間

台湾の公立幼稚園と私立幼稚園の一番の違いは学費ですが、この章ではもう一つ違いをお伝えします。それは「時間」です。

台湾の公立の幼稚園は3-4時ぐらいに終わるのに対して、私立の幼稚園は5-6時まで子どもを預けることができます。

共働きの方にとってこの時間は結構でかいです。公立の幼稚園に息子を入れたら誰かが必ず3-4時に息子をピックアップしなければいけません。

leo

ワーカホリックの僕に公立は無理ですね😱

ちなみに外国人が私立の幼稚園を選ぶ際、みんながみんな好きな私立の幼稚園に入れる訳ではありません。当然私立の幼稚園にも枠があります。

私立の幼稚園を選ぶ際、親御さんは子どもを連れ実際に希望する幼稚園に行って園長さんと面談します。

この時に園長さんは親の態度や言語能力、そして子どもの振る舞いを見ると言われています。そこで園長さんが幼児や親御さんに対して不安を覚えたら入園をお断りするそうです。

日本と台湾の幼稚園のメリット・デメリット

最後に幼稚園は日本と台湾のどっちがいいの?みたいな話をして終わりたいと思います。

僕は友人に「日本と台湾の幼稚園はどっちがいいの?」と聞きました。その結果帰ってきた答えは、「幼稚園や小学校に入る前までは台湾の方がいいかもなー」でした。

台湾は子どもが産まれてからのサポートや幼稚園のサポートは日本より良いのではないかと彼女は感じているようです。

leo

個人差があるのでご注意を!

台湾の幼稚園は割と学費が高いけれども待機児童のような事態は起きないそうです。幼稚園は探せばあると言ってました。それに対して日本は入るまでが難しくて、入ったら楽というお話をしていました。

働く親にとって子どもを幼稚園に入れられないのはきついですよね。あと、知人いわくローカルの幼稚園に入れるには親御さんにある程度中国語の能力がないときついと話していました。

緊急時の対応は当然中国語ですし、面談も中国語です。なので結局外国人のほとんどは子どもを私立の幼稚園に入れるそうです….

以上リアルな台湾ローカルの幼稚園事情についてでした!

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