【台湾のTV出演】アジア各国の色んな状況と日本の金融リテラシー

みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

先日知り合いのテレビ局のディレクターに誘われてテレビ出演したのですが、その時の内容が非常に面白かったので、今日は皆さんにその内容を共有したいと思います。

内容は、韓国の高齢者の状況と韓国の若者の就職状況、そして中国の経済と若者の就職状況です。特に中国の経済状況と若者の就職の解説がすごく面白かったので後半部分必見です😂

中国語で見たい人はいないと思いますが、以下から YouTube にアップされた動画をご覧ください。

話は少し逸れますが、この番組に出てくる司会者の『邱沁宜』さんは、キャスター歴20年以上のベテランで、なんと YouTube チャンネルの登録者数が20万人以上です。

Facebook のフォロワーも10万人以上いて、キャスターでありながらインフルエンサーです。結構すごいです。

そんな彼女の経歴を wikipedia で見ると、彼女はキャスターとしてキャリアをスタートさせ、恐らくその時に財務や投資の番組を担当し、その後本格的に投資に興味を持ったのだと思います。

その証拠に台湾大学院で金融と財務を学んでおり、現在は投資に関する情報を発信しています。過去には投資に関する本も出版しています。

キャスター (アナウンサー) としての露出を利用しつつ『投資』のノウハウを身につけ、投資に関する情報を発信する事で、彼女は現在のポジションを確立しています。

つまり、彼女は「アナウンサー + 投資」という二つの専門領域を武器に唯一無二の存在になった具体的な事例だと思います。僕ももう一つ何か専門領域を掛け合わせたいなと思っています。

leo

この二刀流の話はみなさんの参考にもなるのではないでしょうか?

それはともかく、番組ではどんな話があったのか具体的に話していきましょう!

韓国の高齢者と若者の就職状況

まず、番組では僕の話が紹介されたのですが、そこは置いておき、次に韓国の高齢者の労働と自殺問題について取り上げられました。少し見にくいですが、以下は収録時の台本から抜き取った写真です。

韓国では、現在主にサービス業を中心に高齢者を起用する傾向が強い事が語られました。この台本では、高齢者ドライバーや遊覧船の船長などが取り上げられています。

また、この台本によると台湾の平均退職年齢が63歳なのに対して、韓国は、男性も女性も70歳以上であることが書かれています。

leo

労働者が高齢化しているのは、実は日本も韓国もほぼ同じ状況です…

また、上の写真には書いてませんが、韓国は65歳以上になると公共の交通機関がタダになる福利厚生があり、近年はこの福利厚生を利用してフードデリバリーをする高齢者も増えているようです。

この福利厚生を使えば、交通費はタダなので、フードデリバリーで得たお金は丸々ポケットに入ります。

なぜ高齢者はここまで働くかと言うと、高齢者に余裕がないからだそうです。それが原因なのか、韓国では80歳以上の高齢者の自殺率が他の年代よりも高く、70代の自殺率も増えてます。(以下参照)

次に若者の就職について話されたのですが、韓国の仕事探しは相当時間がかかるようです。番組で紹介されていたデータによると、韓国では大卒が就職に費やす期間は平均で10ヶ月あるそうです。

しかも10ヶ月かかってようやく見つけた仕事もなんと平均で18ヶ月で辞めているから驚きです…

韓国の労働環境は若者が思う以上にシビアなのかもしれません。その影響もあってか、2023年6月の若者の失業率は6.3%で、およそ26万人が仕事がない状況です。

辞める理由は、給与などの条件面及び労働環境に対する不満がトップです。これは台湾も日本も変わらないかもしれません…

番組では、日本は 2040年には1000万人の人手が不足と試算されている話があり、現在売り手市場の日本では中々考えられない若者の就職難が韓国では起きているようです。

いずれにせよ、一番衝撃的だったのは、80代の自殺率が一番高いという情報でした。

マンゴーの種を飼う中国の若者

最近中国ではマンゴーの種を飼う若者が増えていることをご存知ですか?(上記参考)…

上の写真はマンゴーの種にこびりついた身を全部取って乾かした後のマンゴーの種です。これを中国の若者はペットのように大事にしているのです。

意味わからないですよね?僕も収録中聞いていて意味がわかりませんでした。

きっかけはTikTok で誰かがマンゴーの種のペット動画を上げたことらしいのですが、なんとも奇妙な流行です🙂

この背景には癒しを求める若者の存在があります。番組では中国の若者の失業率が20%を超えている事が紹介されました(以下参照)。

どうやら中国の経済が不調らしく、人口は多いものの内需が活発化していないから若者は職がないそうです。加えて近年では AI が発達してきたので、若者の失業率はますます高くなる傾向にあるそうです。

そうした状況の中、精神を病んでしまった一部の若者は癒しを求めマンゴーの種をペットとし始めました。一部の人は紙を猫に仕立てて飼っているそうです…

お金がない若者のペットという位置づけなのだと思います。

また、現在の中国の若者は仕事がないので、お寺に殺到し僧侶になる事を希望しているそうなのですが、お寺側のベッドが足りず多くの若者が拒否されているそうです…

あ、ちなみに僧侶になるには年齢制限があるらしく、34歳以下はダメだそうです(35歳だったかも…)。僧侶になると給与は出ませんが、食事と住居は手に入るので、それだけで満足だそうです。

こうした話を聞くと、なんだか日本はまだマシにも聞こえますし、前回のお話じゃないですが、恵まれているなーって思います。

ということで以上、applemint 代表佐藤からアジア各国の状況についてでした!