【BAD HOP のライブを生配信で見て思った事】オンラインマネタイズの鍵
みなさんこんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日はオンライン配信の心得についてお話をしたいと思います。
コロナウイルスは多くの損失を出した一方で、コロナウイルスのおかげで生まれたサービスもあります。それはオンラインチケットの販売です。
僕が覚えている限りですが、Twice や BTS はコロナ禍にオンラインのライブチケットを販売し、何十万人単位で集客に成功しました。
ライブ会場の費用を払わずともそんなにお金が入るなら皆、今頃ライブツアーなんてせずにオンラインのライブ配信をしているはずですが、Blackpink や Twice は世界ツアーの真っ只中です。
これはつまりオンラインのライブチケットを販売するリスクやデメリットが存在しているからだと考える事ができます。
そんな中、先日 Bad Hop というヒップホップグループがYouTube 上で無料ライブ配信をとてつもないクォリティーで行いました。
https://www.youtube.com/live/WmybS3Z71MY?feature=share
ライブを観た後、正直無料にせずともあの品質であれば、オンラインチケットも普通にお金を取れたと思いました。では、彼らのオンライン配信は他とどう違ったのか?今日はそんなお話をしたいと思います。
Bad Hop の人気は必然的なもの
Bad Hop は日本の若者に絶大な人気を誇るHIPHOP グループです。そんな人気絶頂のHIP HOP グループが先月突然解散を宣言し、今年の夏に最後の全国ツアーをする事を発表しました。
その第一弾のライブを今回 YouTube で生配信したんです。
Bad Hop は僕も結構好きで、2015年あたりに Vice というメディアで取材されて以降、動向を追っています。正直あの当時はここまで人気の出るグループになるとは思いませんでしたが、彼らは武道館ライブを数時間で完売させるまでに成長しました。
なぜここまで人気なのか?僕の答えは、彼らがきちんと真面目に顧客と向き合っているからだと思います。僕はこの前の YouTube の無料ライブ配信を見てその事を確信しました。
彼らはライブで一切妥協しません。YouTube のリンクをクリックするとわかりますが、彼らは今回の無料配信のためだけにカメラを10台ぐらい使ってます。
それでいて、マイクの音もきちんと綺麗に拾って、雑音とかほとんどありませんでした。生配信でのカメラの切り替えと綺麗な音質での配信は、急に出来るものではありません。
これはお金とノウハウがないとできません。
実は彼らは過去に、彼らは過去に横浜アリーナでする予定だったライブがコロナで無観客になるという経験をしています。
この時、彼らはクラファンを通じて資金を集め、無観客で無料で配信する行動を取りました。結果的にこれで生配信の知識やコストのノウハウが蓄積され、その後のオンライン配信に生きています。
もしも素人がオンライン配信という生半可な知識を持って、オンラインライブをすると、恐らくカメラ一台を座席後部に固定して、配信してしまうでしょう。
ただオンラインにしただけの動画に人がお金を払うわけがない
僕が年末にやる予定のイベントは現時点で少々資金がショートしています。これから予想外のコストも出てくる事を考えると、黒字化は結構なチャレンジです。
そう言う話をすると、「オンライン配信のチケットを売ったら?」という声をたまにいただきます。
しかし、何も工夫をせずにイベントの様子をオンラインで配信して売れるのは多分 BTS か Blackpink レベルです。
何者でもないような僕らがイベントのオンラインチケットを販売する場合、Bad Hop 並にカメラを複数台準備して、プロの方によるカメラの切り替えや撮影が必要になるでしょう。
そうしなければオンラインで視聴しているユーザーは、すぐに飽きます。
西野亮廣氏は7月に行う演劇で、オンライン配信チケット用に1日無観客の日を確保し、その日にカメラを10台以上導入し、オンラインメディアだからこそ楽しめる動画を作ろうとしています。
これぐらいして、オンラインチケットはようやく売れるわけです。
オンラインでチケットを販売する場合、オンラインだからこそ見る価値のある物を作ってようやくスタートラインに立てる事を Bad Hop の生配信を通じて強く意識しました。
以上 applemint 代表佐藤からでした!